日産ノートe-POWER(2代目)
先代モデルとなってしまうが、2代目日産ノートも安全装備が充実した、高齢者にも向くコンパクトカーだ。年式的にはe-POWERとなった2016~2017年式が狙え、電動車ならではの走りを100万円程度の予算で味わうことができる。
衝突軽減ブレーキはもちろん、全方位カメラが付いたクルマもあり、高齢者にとってうれしい安全性が備わっている。ノートは意外なほど、走行距離が少ない中古車が多いのも特徴となる。
日産デイズ
最後はとっておきの軽自動車である。それが2019年に登場した日産デイズ。その現行モデルの2020年式が100万円前後の中古車価格で手に入るのだ。当然、2年落ちだから走行距離が少なく、コンディションも上々。室内の広さはクラスNo.1であるとともに、細部にまでこだわったデザイン、質感が、クラスを超えた居心地の良さを演出している。
軽自動車初の9インチ大画面ナビゲーションの設定(インテリジェント・アラウンドビューモニターの画像もワンタッチで表示可能)も、インテリアのスタイリッシュで先進的な雰囲気を加速させている。ふんわりとしたソファ感覚のかけ心地が心地良い運転席に着座すれば、相対的にインパネが低く、前方はもちろん、全方向の視界は文句なしにいい。ズバリ言えば、座った瞬間に運転のしやすさを実感できるクルマである。 細かい点では、グローブボックスを占領しがちな、分厚い車検証&取り扱い説明書を助手席側ドアの専用ケースにスマートに収納できる点もうれしいポイントである。おかげでグローブボックスをフルに使うことができる。予算的にはNAエンジン搭載車だが、高速走行でさえ十分に静かで、山道の上りでもストレスのない動力性能を発揮するほど。
衝突軽減ブレーキを含む予防安全、衝突安全ともに標準装備とし、ライバルを圧倒(デビュー当時)。エアバッグは運転席、助手席に加え、サイド&カーテンバッグまで標準装備している。歩行者を検知する前後踏み間違い衝突防止アシストには、前後方向ともに高度な“ブレーキ制御”まで加わっている(一般的には抑制のみ)。
さらに安心機能装備として、エアバッグ作動時にオペレーターの呼びかけに応じない場合、自動で救急車を手配してくれる緊急支援サービスのヘルプネット=SOSコールまで用意しているほどだ。日産コネクトナビゲーションが付いていれば、オペレーターサービスによって、ナビの目的地遠隔設定、各種案内まで可能になるのだから万全である。運転する高齢者だけでなく、それを見守る家族もまた安心できる、100万円前後で中古車が手に入る1台だろう。