やがてクラシカルなスタイルが「オシャレ!」と再評価
また、1995年の2代目4期型ではサスペンションの変更で、とくにオンロードの操縦安定性と快適性が向上。それがより幅広いユーザーをジムニーの虜にしたきっかけとなったはずだし、ジムニー初のターボモデルの追加も、それに拍車をかけたというわけだ。
同年に登場したターボモデルの特別仕様車、64psのランドベンチャーは3速ATを搭載。非マニュアル派のアウトドア&キャンプ女子にも大きくアピールしたことは間違いないところである。クラシカルなスタイルが、オシャレ! と感じるキャンパーも多かったに違いない(現在のビンテージアウトドアグッズブームにもつながる)。
コロナ禍のアウトドアブームでも絶大な人気を誇っている
そんなジムニーが、90年代とはちょっと事情が違うコロナ禍でもある現在のアウトドア&キャンプブームでも絶大なる人気を誇っている。2021年度の軽自動車販売台数では、N-BOXやスペーシアといったスーパーハイト系が幅を利かせるなか、年間4万台近くが販売され、スライドドアや広大な室内空間を持たずとも、N-WGNに次ぐ13位(前年比103.6%)につけているという着実な売れ行きだ。
よって、アウトドア&キャンプ派にとってのジムニー人気は、決して今に始まったことではなく、90年代のバブル崩壊以降から30年以上の歴史に支えられているということだ。