最近では150psまでパワーアップするツワモノも
さらなる速さが欲しくなればエンジンに手を入れればいい。メニューは入門編といえる吸排気系やブーストアップに始まり、タービン交換や鍛造ピストンと目的と予算によって多岐に渡る。ノーマルは自主規制枠ギリギリの64psだが100psどころか120~130psも当たり前で、最近ではさらに進化しており150psに迫るジムニーも少なくないとか。
ボンネット/リヤゲート/ドア/ルーフの軽量パーツもあり、快適装備を取り払えばロールケージ込みで900kgまで絞れるそうだ。こういった発展性もカスタム好きに支持される理由だろう。手軽さでいえば公認競技じゃない草イベントなので、モータースポーツのライセンスが不要な点も大きい。そのうえ同等のチューニング仕様同士で競えるし、年3~4回のシリーズ戦も多く組まれている。システムは一般的な草レースとまったく変わりなく、サーキットからの転向組が多いというのも納得だ。
最後に今から始めてみたい予備軍へのアドバイスを。ベース車は先に書いたとおりパーツが豊富で安く、セッティングも熟成し切ったJB23がイチ推しだ。エンジンまで手を入れるつもりなら純正ECUを書き換えできる7~10型、本気で頂点を狙いたいなら軽量な1型をベースに載せ替えるのもアリ。サーキットとは少し毛色の違うモータースポーツ、興味がある人は一度イベントを観戦してみよう。