消音だけでなく心地よい音質チューニングを追求
そして、各メーカーではその音質にこだわる。レゾネーターと呼ばれる行き止まりのチャンバーを装着したりするが、これはある回転数での不快な音質を消すことができるなど、音質チューニングに使われるもの。ほかにもパイプ径や集合方法、分割方法、パイプの材質と厚み、テールエンドの形状などでも音が変わり、それらにこだわって開発されている。
消音方法もストレート構造でグラスメッシュによって消音する方法や、隔壁構造でいくつもの部屋に排気ガスを滞留させていくことで音を消したりいくつも選択肢があり、それらを駆使して消音と音質チューニングがされていく。
各メーカーはこだわり抜いた音質で事前認証を取得するが、ギリギリまでその性能と音量のせめぎあいの部分もある。某メーカーでは毎週のように事前認証の試験にチャレンジするところもある。ならばと自社内に試験設備を揃えることで、いつでも性能を煮詰めることができるようにしてしまったメーカーも。それほどまでにこだわり抜いた音質音量でリリースされているのが現代のマフラーなのだ。