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せっかくならウマく肉を焼きたい! BBQの定番燃料「炭」「ガス」「ホワイトガソリン」「電気」のメリット・デメリット

バーベキューのイメージカット

屋外で楽しむバーベキューはアウトドアの醍醐味!

 晴れ渡る青空の下、ジュージューと焼くお肉ほど美味しいものはありません。BBQ(バーベキュー)は焚火と並ぶキャンプの王道であり、この楽しみなしにキャンプは語れないという人も多いことでしょう。そこで、今回はキャンプの代名詞であるBBQで肉を焼くには炭・ガス・ホワイトガソリン・電気のどれを選ぶべきか……という難問にお答えするため、燃料によるメリット、デメリットをご紹介したいと思います。

【炭火でのBBQ】肉を焼いているというビジュアルも◎

 まず、キャンプでのBBQといえば「炭」が思い浮かぶはず。ここでは薪を含めて炭としてご紹介しますが、やはり炭で焼くお肉は美味しさが違います。その理由は遠赤外線効果によるもので、炭から放たれる遠赤外線によって外は“カリッ”と中は“ジューシー”に仕上がるのです。また、炭の場合肉を網に乗せ、フライパンなどを使わずに直火で焼くのが定番ですが、肉から滴り落ちた肉汁やタレが炭へと落ち、焦げた肉汁やタレが燻製効果をもたらすことで香ばしさをプラスしてくれるのです。

 デメリットとしては炭の場合は火力の調整が難しく、慣れない人は熾き火になる前に肉を焼いてしまい、外側が黒コゲで中が生……なんてことに。焚火台やBBQコンロを使うときは必ず炭が“熾き火”になってから肉を焼き始めることが重要です。炭の量をコンロの左右で分けて、焼き側(強火)と温め側(弱火)を作るのが賢い方法。ある程度焼けた肉は火力の弱い(炭の量を少なく)場所へと移し、遠赤外線で肉の中心まで火を入れましょう。

【ガスでのBBQ】安定した火力でしっかり調理できる

 ガスを燃料にしたコンロやツーバーナーのメリットは、安定した火力が維持できること。手軽なアイテムとして家庭用のカセットコンロが人気ですが、同様にガスボンベを使用するツーバーナーは家庭での調理と変わることなく、火力用のツマミを回転させることで弱火から強火に調整することができるので失敗する確率は小さくなります。

 もちろん、カセットコンロやツーバーナーを使う場合には直火で肉を焼くことはできません。フライパンや専用の鉄板などを介して肉を焼くことになるので、炭火のようなワイルドさが味わえないのがデメリットになってしまいます。逆を言えば、同じ肉料理でも野菜炒めや煮込み料理をするのなら炭に比べてガスコンロは使い易く、手軽に調理ができるのがメリットと言えるでしょう。

 ガスを燃料にしたコンロやツーバーナーは使いやすい一方、カセットコンロ用のCB缶、ツーバーナー用のOD缶は寒さに弱く、長時間の使用による気化熱での温度低下や気温が低い場所では、十分に火力が発揮できない場合もあります。気温が低い季節や場所では少し値段は高くなりますが、寒冷地仕様のガス缶を使用することをおすすめします。

【ホワイトガソリンでのBBQ】火を付けるまでの手間も楽しい

 忘れてはならないのがホワイトガソリンを使ったツーバーナーですが、基本的にはガス缶を使ったコンロやツーバーナーと使い勝手は同じです。ただし、ホワイトガソリンは燃料の注入やポンピングなど手間の掛かる工程が多いのが楽しさであり、面倒でもあるようです。特徴としてはCB缶やOD缶と比較して、気温による火力への影響が少ないのは大きなメリットと言えるでしょう。

【電気でのBBQ】プレートの入れ替えでいろいろな料理も楽しめる

 最近の流行はポータブル電源を使ったキャンプの電気化です。調理にオーブントースターやジューサーミキサーなどを利用するキャンパーも増えていますが、肉を焼く場合に使われているのがホットプレート。家庭で使用する場合と同じく、電気の力で熱したプレートで肉を焼くため、炎や煙が出ないので小さな子どもとのキャンプにはおすすめ。天板のプレートを交換すれば、“焼き鳥”や“たこ焼き”もできるので、BBQのバリエーションを増やしたいという人に好まれています。

 デメリットとしてはガスやホワイトガソリンと同様、肉を直火で焼けないこと。また、ホットプレートを使うためには電源を用意しているサイトを選ぶか、ポータブル電源を手に入れることが必要になります。値段が落ち着いてきたポータブル電源ですが、安いものでも3万円台、容量の大きなハイエンドのものなら40万円もの費用が必要になります。

【まとめ】やはり炭火で楽しむバーベキューは最高!

 ここまで炭、ガス、ホワイトガソリン、電気を使って肉を焼くメリットとデメリットを考えてきましたが、最終的には肉を焼くには『炭』がもっとも適していると言えるでしょう。キャンプの醍醐味である焚火とBBQを両立する炭は最良の存在であり、焼き加減さえうまくなれば『炭』に勝るものは存在しないということです。とくにブロックの肉やステーキ肉を焼く場合には、ほかの燃料を使った器具では太刀打ちすることはできず、炭+ガス、炭+ホワイトガソリン、炭+電気という組み合わせが有効になることは間違いありません。

 最後に炭火でブロック肉を焼く場合、表面(前後、上下左右の6面)を香ばしく焼き上げたら、アルミホイールに包み(さらにタオルを巻いて保冷バッグで保存すれば完璧)、余熱で肉の内部に火を入れるのがおすすめです。もちろん焼きたての肉も美味しいのですが、焼いた肉を少し休ませることで美味しさは倍増します。薄いスライス肉やホルモン系は焼きたてを食し、ブロック肉は余熱で火を入れるテクニックを覚えれば、キャンプでのBBQがランクアップするはずです。

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