手間暇かけて合法なシャコタンを追求するのが現代流
車高が低いクルマはカッコイイ。だから車高を下げたくなるのも当然のこと。しかし、低すぎる車高では保安基準に適合せず、車検に通らない。だが、現代ではリーズナブルなエアサスで下げることも多いし、意外と保安基準に関係ないエアロパーツで見た目を下げる手もある。
ローダウンの一丁目一番地が「車高調」
保安基準によると最低地上高は90mmが必要。一般的な乗用車でノーマルの状態だと最低地上高が130~150mmくらいはあるので、40~50mmは下げることができる。
一般的に車高をグッと下げるなら車高調正式サスペンション、通称「車高調」を装着する。車高を下げるためにそもそも車高調は全長が短く設計されていて、ストローク量も少なくなっている。その短いストロークで車重を支えるためにスプリングのレートは高められていて、乗り心地も引き締まったものとなる。
バネレートを高めたほうがストローク量が減るので、タイヤとフェンダーの干渉も起きにくくなり、ギリギリまで車高を下げることができる。しかし、最低地上高90mmよりも低くすることはできない。
イベント会場で「完全着地」をキメるならエアサス!
そこで登場するのがエアサスである。圧縮空気をスプリングの代わりとして使うサスペンションで、その空気の量で車高を簡単に調整できる。精密部品を運ぶトラックにも採用されているし、電車の多くもエアサスである。
車内にコンプレッサーを積んで、そこからサスペンションまで圧縮空気の配管をする必要があるが、手元のスイッチで車高を限界まで下げたり上げたりできる。
だからこそ、イベントで着地しているような車高のクルマがいるのである。そんな車高では公道を走ることは許されないし、そもそも駐車場から出るのも困難。しかし、エアサスがあれば一発解決で、走行時は十分な最低地上高を保って走ることができるのだ。