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買っていきなりチューニングは厳禁! 高額だから程度極上とは限らないネオクラ車との付き合い方

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

駆動系は社外品への交換も積極的に検討したい

 駆動系ではミッションとクラッチ。ギヤの入りが渋かったりクラッチの切れが悪いときは、オーバーホールまたは交換を前提で考えたほうがいい。ただし年式的に純正パーツが手に入らないことも珍しくないので、社外品や流用を含め「何が使えて何が手に入るのか」を調べるのが先決だ。併せてクラッチおよびブレーキのマスターシリンダーから、フルードが漏れていないかも忘れずに調べておこう。

ミッションオイル交換のイメージカット

 ブレーキは安全に直結する部分だけにより入念に行おう。ホースやローターの亀裂にキャリパーのピストンシールなど、パッと見るだけで異常と分かる部分が少なくないのは幸いだ。それらを交換してもペダルのタッチが頼りないときは、キャリパーが熱で歪んでしまっている可能性が濃厚。こうなるとオーバーホールしても症状が改善することはなく、新品や程度のいい中古品もしくは社外品に交換するしかない。

ブレーキのイメージカット

余裕があればボディの劣化にも注目する

 最後は前に気付くのは困難かもしれないがボディ。パワーを上げたり足まわりを硬くすれば、車体の負担が大きくなるのは必然だろう。コーキングが割れたりスポットが剥がれたりして、ボディが歪んだり雨水で錆びるケースもあるので、予算に余裕があれば転ばぬ先の杖として対策したい。いずれにせよ安くない金額で買った相棒だ。少しでも長く不安のないカーライフを一緒に過ごせるよう、一般的な中古車とはカスタムに対する意識も変えていく必要がある。

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  • 中古車展示のイメージカット
  • オイル交換のイメージカット
  • ミッションオイル交換のイメージカット
  • ブレーキのイメージカット
  • 32GT-Rのイメージカット
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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