輸入車はもちろん国産中古でもコンパクトEVは選べる
以上の利点は、新車の日産サクラや三菱eKクロスEVに限らず、中古となる三菱i-MiEVや、フィアット500eといった他車でも同様だ。
i-MiEVは、当初の新車価格が400万円以上したので販売台数は限られるが、値を下げるためバッテリー容量を押さえたMというグレードは、車載の東芝製SCiBバッテリーは劣化が少ないと評判で、近隣の用には十分役目を果たすだろう。中古車価格は、100万円を切るのではないか。
フィアット500eは、輸入車だけに450万円と高額だが、EVとなってもチンクエチェントと呼ばれ愛されてきたガソリンエンジン車と変わらぬ走行感覚を味わえる楽しいEVだ。プジョーe-208は、425万5000円と500eよりやや安価であり、それでいてEVとしての満足度の高い一台である。
欧州車は、高価なEVの品揃えを先に進めてきたが、今後は庶民のための小型EVも充実を進めていくのではないか。とはいえ、日本特有の、そして国内でもっとも扱いやすい軽乗用EVが、手ごろな価格で新たに発売となったことは、世界に誇れるビッグニュースといえる。