建設機械などは図面の縮尺に合わせるなど例外もある
もちろん“標準スケール”以外で作られたモデルも少なくない。例えば大型のパワーシャベルやクレーン車といった建設機械のモデルは、1/50スケールであることが多い。それはコマツやCAT、コベルコといった実機メーカーが、そのモデルを販促プロモーションに使うという用途にも対応しているから。クライアントたる建設会社のスタッフなどは、日頃から1/200、1/100、1/50といった建築図面の縮尺に慣れ親しんでいるから、実機のサイズ感がすぐに理解できるというわけだ。
また、トミカやマッチボックス、ホットウィールといった、いわゆる“3インチ・クラス”と呼ばれるミニカーは、実車のサイズを箱のサイズに合わせて縮尺するので、車種によって縮尺率がまちまちだ。
普段見かけているさまざまなモデルカー。その縮尺についてあらためて思いを巡らせてみれば、モデルカー・ホビーの楽しみもより深みを増すのではなかろうか。