納期遅延で新車が買えない今、高年式中古ミニバンが狙い目!
多人数乗車できるファミリーカーとして最適な国産ミニバン。なかでもファミリーにジャストなミドルクラス(Mクラス)やコンパクト(Sクラス)ミニバンは、今年1月にトヨタ・ノア&ヴォクシー、5月にはホンダ・ステップワゴンが新型となり、装備の充実などで価格はもれなく高くなった。それだけではなく、半導体不足による納期の遅延も憂慮すべき点となっている。
しかし、この夏は新しいミニバンでドライブやアウトドア旅を楽しみたい人や、帰省したいという家族にとって価格以上に納期遅延がネックになる。そこで、新型車デビューで狙い目となり、予算200万円前後で狙える一世代前や現行型の新古車、あるいは走行距離が少ない高年式中古ミニバンを紹介したい。お手頃価格かつ即納で手に入れることができるメリットは、考え方によっては新車の購入以上にあると言える。
コンパクトミニバンでありながら優れた居住性を誇る
「ホンダ・フリード/GB型/発売期間2016年〜」
一世代前の高年式中古ミニバンとしてオススメしたい筆頭が、ホンダ・フリードだ。ほぼ新古車で、2022年式の走行距離数キロの新古車が180~190万円で販売されている。もちろん現行モデルであり、1・2列目シート、5名乗車を基本とし、3列目シートを子供席もしくはペット専用席として使うぶんには十分な居住スペースを備えている。5ナンバーサイズだから取り回し性にも優れており、燃費性能もクラストップレベルと言っていいい経済性も兼ね備えている。
ほぼ新車に近い現行後期型モデルがお買い得!
「トヨタ・シエンタ/170系/発売期間2015年〜」
同じくトヨタ・シエンタも2021~2022年式の新古車が数多く出回っている。価格は180~190万円台となり、3列目席の実用性はなかなかのもので、モデル末期ならではの熟成度も魅力になるかもしれない。言い方を変えれば、予算200万円で即納可能な新車に極めて近いミニバンを予算200万円で狙うなら、フリードかシエンタの二択になるということだ。
先代ノア&ヴォクや現行セレナの高年式車も狙える!
「先代トヨタ・ノア&ヴォクシー/80系/発売期間2014年〜2021年」
「日産セレナ/C27型/発売期間2016年〜」
フリードやシエンタのSクラスではちょっと小さい……ということであれば、先代モデルにはなってしまうが、トヨタ・ノア&ヴォクシー、またはホンダ・ステップワゴンの3年落ち/2019年式/走行距離5万キロ以下が射程圏内に入ってくる。また、日産セレナなら、同じように2019年式でも現時点では現行モデルであり、中古車感はゼロだしフレッシュなクルマに乗っている感は高い。もちろん、いずれも人気のMクラスミニバンなので、子育て世代を含むファミリーで使いやすい仕様と装備は満足度が高いはず。
【まとめ】新車の納車遅延で中古車価格が高騰するなか輸入車を狙うのもアリ!
以前なら新型の登場を機に、先代モデルの最終型の新古車が溢れるように出てくるはずなのだが、コロナ禍の生産調整によって新古車の数は極端に少なく、あっても新車の納期遅延をいいことに価格が高騰している。その影響で、本来なら200万円以下で買えるはずのモデルが、価格高騰の影響で多少の予算上乗せが必要になる可能性も否定できない。むしろ納期を待てるのなら、新車価格200万円前後のシエンタやフリードを新車購入した方がお得感が出る場合もある。
また、ごくレアな中古車として、国産ミニバンに対して中古モデルになるとお買い得感が高まる輸入車、なかでもVWゴルフトゥーランもオススメ。価格は新車の半値にまで下がった200万円前後で2019年あたりの高年式モデルで、さらに低走行距離の個体が狙える。リヤドアはスライド式ではなくヒンジ式となるが、走りの質感は車名の通りゴルフ7とほぼ同じ。安全装備も充実しており、ガソリンは残念ながらハイオク指定になってしまうが、長く乗り続けられる1台になるだろう。