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クラシックカーも窃盗団に狙われている! 愛車を盗まれて泣き寝入りしないために覚えておきたい傾向と対策

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Porsche/Lamborghini

ポルシェはGPS盗難防止システムを欧州で提供開始

 参考までに記しておくと、ポルシェはすべての自社生産クラシックモデルを対象とした「ポルシェ・クラシック・ビークル・トラッキング・システム」をヨーロッパ全域で2018年から提供している。これはGPSを利用した車両盗難防止システムで、クルマに一体化するように隠して搭載することができるのだという。

 機能としては、まず、クルマが盗まれていることをシステムが察知するとアラームが鳴る。犯行グループがその場であきらめ、車両から離れることを理想のシナリオとしているからだ。

 窃盗団があきらめることなく、さらに作業を続け、まんまとバッテリーを外した場合はシステムがオーナーとセキュリティセンターに警告を発信し、不正行為であることをオーナーが確認するとセキュリティセンターが警察に通報する。GPSセンサーにより、クルマの現在地と進行方向が分かるだけでなく、エンジンが再始動するのを阻止することさえオプションで可能とのことで、セキュリティセンターがその後もオーナーと連絡を取りあってくれるそうだ。

ポルシェのシステムはスパナだけで設置可能だという

最新のクルマはコネクテッドサービスと連携する流れ

 スーパーSUVとして知られるランボルギーニ・ウルスは、不正な使用を検知するシステムの「Lamborghini Connectビークル・トラッキング・システム」を日本で販売している車両にも採用している。今後は従来のアナログな対処法と、ネットワークからさまざまな情報にアクセスできる自動車メーカー提供のコネクテッドサービスを組み合わせるのが、新車の世界においては車両盗難対策の主流となっていくのであろう。

 残念ながらクラシックカーやヤングタイマーにはコネクテッドサービスがないので、万全のセキュリティ対策を施していただきたい。もしも盗難被害に遭ってしまった場合は速やかに警察に連絡する必要があるので、車検証のコピーなどを用意しておくこともお忘れなく。

ランボルギーニ・ウルスにはトラッキング機能が採用されている

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  • 白昼堂々と業者風の姿で積車で現れる窃盗団もいる
  • ボディカバーは車種が特定されないようなものを使う
  • 人感センサーライトはホームセンターで安く買える
  • ポルシェのシステムはスパナだけで設置可能だという
  • ランボルギーニ・ウルスにはトラッキング機能が採用されている
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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