スポーツ度を向上させる本格アイテムがスタンバイ
新世代を担うスポーツセダン、VBH型WRX S4にも真摯に向かい合うのがチューニングパーツメーカーのHKS。アジャイル (俊敏)にパーツ開発が進められている。煮詰めも最終段階を迎え、もっとも市販に近いのはハイパーマックスSだ。S4用として想定されるバネレートはフロント7kg/mm・リヤ6kg/mm。後輪にかかる荷重を考慮し、前後同レートだったレヴォーグよりもレートを上げて回頭・操舵性を向上させている。同時に減衰についても、セダンらしいキビキビ感が出るよう見直されたという。
そしてチューニングのファーストステップとして最適なパワーエディターも発売間近だ。VNレヴォーグ用では、リーンバーン領域を抜けた後の伸びの良さを重視してブーストのセッティングがされていたが、その味付けは継承される模様。
VNレヴォーグオーナーの傾向をHKSでは次のように分析する。「最初のステップはマフラー交換という方が多数を占めています」(HKS近藤剛生さん)。というわけで、S4用ハイパワースペックLIIマフラーもできるだけ早くデリバリーできるよう準備中だという。いずれも楽しみなパーツばかりだ。
ハイパワースペックL II(VN5用)
写真はVNレヴォーグ用のハイパワースペックLII マフラー。スーパーターボマフラー(20万6800円) とのふたつの個性が揃っている。S4用としては、 純正でもかなり勇ましいサウンドをHKSがどう料理してくるのか気になるところ。
●17万6000円(税込み/メインマフラー+センターパイプセット)
●10万7800円(税込み/メインマフラーのみ)
ハイパーマックスS
VN5レヴォーグ用のハイパーマックスSがリリースされてか1年が経過した。
「懐の深い乗り味になったなど、前の世代のハイパーマックス愛用者さんからも喜びの声が多く届いています」(HKS 近藤さん)とユーザーの評価も上々。 6月に箱根ターンパイクで同乗試乗会を行うなど、ユーザーとのタッチポイントを増やしているHKS。この先のイベント情報をチェックして、「乗れば実感できる」機会にぜひ体感してほしい。
●29万4800円(税込み)
2.4リッター用は現在開発中
倒立タイプのシェルケース、強化アッパーマウントといった基本構成はVN/VB共通となるが、 バネレートや減衰特性などはセダンというディメンションに合わせ最適化されている。電子制御サスからコンバートするための必需品、SEC(サスペンションエラーキャンセラー)が備わる。
パワーエディター
VN5(現行レヴォーグ1.8L)用としてラインアップされているパワーエディター。カプラーオンでブーストアップできる人気アイテムだ。ピークパワーを盛るというより日常での気持ちよさを重視したフィールだ。VBH用も開発中で同時にVNH(現行レヴォーグ2.4L)にも横展開されていくはずだ。
●4万4000円(税込み)