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16号車は9位フィニッシュ! 第13戦はダートコースに苦しみながらもHREのタンドラ2台は完走【NASCARトラックシリーズ2022】

ダートを走るイメージ

16号車はレース終盤の追い上げでトップ10フィニッシュ達成

 アメリカでももっとも人気のあるモータースポーツであるNASCAR(ナスカー)。シリーズの3大トップカテゴリーといえば、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」である。そのひとつ、トラックシリーズに長年参戦している服部茂章氏率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、今シーズン、トヨタ・タンドラ2台体制でシリーズにフル参戦している。

 2月に開幕し、長かった夏の8連戦も残り2戦。ナスカー・トラックシリーズはアイオワ州にあるノックスヴィル・レースウェイでのシリーズ第13戦「Clean Harbors 150」を迎え、東部時間6月18日(土)、午後9時からレースはスタートした。レースはこのダート路面の1周0.5マイルのショートオーバルを40周の第1ステージ、50周の第2ステージ、そして60周の最終ステージからなる3ステージ制で150周(75マイル)で争われる。

 HREが走らせている2台のタンドラだが、16号車「LiUNA! TOYOTA TUNDRA」にはタイラー・アンクラム選手。そして61号車「BAMA BUGGIES TOYOTA TUNDRA」にチェイス・パーディ選手という2名の若手ドライバーが乗り込む。

 予選前に行われた2回の練習走行では、アンクラム選手が15位、10位、パーディ選手が18位、24位という結果に終わったが、その後の予選ヒートレースでは、アンクラム選手は13番手を獲得。一方パーディ選手が27番手と大きく出遅れることとなった。

ダートコースでの決勝はいつもより控え目な展開でスタート

 そして、西日がトラックに長い影を落とした午後9時、レースはスタート。ダートコースのため、コーナーでは大きくリヤをスライドさせながら走るマシンも多く、バンパーtoバンパーといった接近戦は見られないものの、いつ接触が起きてもおかしくないレースの展開。

 そして早くも5周目にターン1&2でスピンした車両があり、これに巻き込まれたのが61号車。フロントは大きな損傷が見られるもののコースにとどまって、21位で第1ステージを終えた。その後のステージブレイクでピット作業を行って、第2ステージを20位で終えることができた。そして迎えた最終ステージでも無事に20位で走り切っている。

16号車は怒涛の追い上げで9位フィニッシュ

 一方の16号車アンクラム選手は、ヒートレースで4位に入り、13番手からレースをスタートさせたものの、右リヤのグリップが足りず、それでも第1ステージを15位で終えると、ステージブレイクでタイヤ交換と燃料補給とともにウエッジの調整を行い、15番手から第2ステージをスタート。一時18番手まで順位を落とすものの、ステージ終盤で10番手に順位を戻してチェッカーを受ける。

 最終ステージでは、10番手を走行中にブラックフラッグが出され、121周目にアンクラム選手はリヤバンパーバーの修復のためにピットに戻らざるを得なくなり、20番手でリスタート。その後は怒涛の追い上げを見せ9位でチェッカーを受けた。

 続くナスカー・トラックシリーズは、6月24日(金)午後8時(東部時間)にスタートする「Rackley Roofing 200」となる。テネシー州ナッシュビルにあるナッシュビル・スーパースピードウェイのトラックを150周(200マイル)のレースとなる。

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