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インチダウンでタイムアップする可能性も! サーキット走行であえてタイヤサイズを小さくするメリットとは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: ブリヂストン/加茂 新/Auto Messe Web

  • サーキット走行のイメージ

  • クルマのサイドビュー
  • サーキット走行のイメージ
  • 縁石を走るイメージ
  • ウェッズスポーツSA-75R
  • ポテンザRE-71RS
  • ブレーキのイメージ

今では大径化が進み20インチも当たり前な時代に

 今や純正ホイールが18インチや19インチ、20インチも珍しくないほど。純正サイズがそもそもインチアップしている。ならば、あえてインチダウンをする、という手もあるのだ。ホイールサイズを下げるとそれはそれで数多くのメリットがある。とくにスポーツ走行派には嬉しいポイントも多い。

インチダウンのメリット1:ホイールが軽くなる

 例えばウェッズスポーツのSA-75Rの場合。18×7.5Jは8.64kg~。対する17×7.5Jは7.76kg~。同じリム幅でも1本あたりで880gも軽くできるのである。これは大きな差で、バネ下重量は劇的に軽くなり、サスペンションの動きも良くなる。加速時も減速時もホイールの速度変化もしやすくなるので、ブレーキは利くようになるし加速も良くなる。いいこと尽くめなのである。

ウェッズスポーツSA-75R

インチダウンのメリット2:タイヤが安くなる

 ブリヂストンのポテンザRE-71RSで比較すると、メーカー希望小売価格で255/35R18で7万400円。ほぼ外径が同じ255/40R17では5万6100円。1万4300円も安い。4本にすると6万円近い差になってしまうのだ。同じタイヤ幅でも劇的な価格差が生まれてしまう。たくさん走りたいなら、インチダウンは有効なチューニングなのである。また、ショップによっては組み換え工賃もホイールサイズが小さいと安いことが多い。そこでも差が生まれるのだ。

ポテンザRE-71RS

インチダウンのメリット3:サイドウォールが厚くなって良いことがある!!

 インチアップ、インチダウンの基本としてタイヤ外径は変えないことが大前提。となるとインチダウンすると扁平率をアップすることになる。その結果、サイドウォールの高さが高くなり、メリットとしては乗り心地がマイルドになる。

クルマのサイドビュー

 サーキットでは荷重移動がわかりやすくなり、縁石にも乗りやすくなる。縁石に乗ったときにホイールがダメージを受ける可能性も減る。デメリットとしてはステアリング操作に対するシャープさは薄れること。クルマがシャキシャキではなく、ふわっと動くようになるので、ダルく感じるようになるのも事実である。

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