キャンプのクルマのマナーその3:
「就寝後のドアの開閉は極力避ける」
夜間に迷惑なのはエンジン音だけではなく、ドアの開閉音も同様だ。とくにスライドドアの場合、「ガラララ…ドン」という大きな音が出てしまうので注意してほしい。また、クルマの施錠、解錠時のアンサーバック音(ピピッなど)が鳴る車種も同様であり、ドアの開閉・施錠時にヘッドライトやテールライト、ウインカーが点灯するモデルも要注意。アンサーバック/ウェルカムライト機能が解除できるモデルであれば、キャンプ場へ行く前に解除しておきたい。
キャンプのクルマのマナーその4:
「ヘッドライトを作業灯にしない」
夜間にヘッドライトを作業灯の代わりにしている人をみかけるが、これは絶対にやってはいけないNG行為。ヘッドライトは遠くまで照らす照度があり、布一枚のテントを明るいヘッドライトで照らしてしまえば、睡眠の妨げとともに強烈なストレスを与えてしまう。夜間にどうしても作業が必要になる場合は、手元を照らせるライトやランタンを用意しておこう。
キャンプのクルマのマナーその5:
「車中の会話は小声で行う」
テントに比べてクルマは密閉性が高いのは事実だが、窓を開けていると車内に声が共鳴して外まで響いてしまうもの。車内だからと安心して普通の音量で会話をしてしまうと迷惑になってしまう。車中泊といえども、夜間は小声で話をするのがマナーでありルール。もちろん音楽やテレビ、DVDを見るときにも音量に気を付けること。ウーファーを響かせて音楽を聞くことや、大音量でDVDを鑑賞するのはもってのほか。キャンプ場で決められた就寝時間に従い、それ以降は音を立てないように気遣うこと。
【まとめ】車中泊文化を守るためにも
マナー&ルールを守って楽しみたい
今回は5つの基本的なマナーとルールについて触れたが、キャンプを愛する人から見れば「これはマナーでもルールでもなく常識だ」と言うはずだ。しかし、ここまでブームになった車中泊において「常識」を守れない輩が増えてしまったというのが現実。もちろん、しっかりとマナーとルールを守って車中泊を楽しんでいる人たちは沢山いるが、ブームに乗り車中泊派キャンパーの分母が増えたことで、マナーを守れない人が目につくようになっている。
最近ではキャンプ場だけでなく、それまで休憩を前提とした車中泊を許容していた道の駅でも禁止する場所が増えていると聞く。このままでは「車中泊」をする場所が無くなってしまう可能性は決してゼロではない。手軽に楽しめる車中泊だからこそ常識を持って臨むことが大切。ほかのキャンパーを気遣い、お互いに気持ち良く楽しむことが車中泊の明るい未来に繋がるのだ。