軽自動車らしいコスパと取り回しの良さは魅力
一方、JB64のアドバンテージは、やはりそのコスト。とくに自動車税や高速代などの割安感などは大きな魅力だ。またユーティリティの面でも、ふたり乗りと割り切れば大きく、そしてスクエアで使いやすいラゲッジルームを手に入れることができるし、JB64&74になってレインモールを採用したボディは、ルーフキャリアの装着もカンタンにしている。
何より、街中でのランナバウト性は、軽自動車ならではといったところ。ちなみに高速道路でのクルージングも、思っているほどツラくない。実用性という点でも、JB74と十分、勝負になるだろう。
街乗りメインならジムニー、アウトドアガチ勢はシエラが◎
さて、そろそろ結論を出さなくては……。JB64とJB74、結局ベストバイはどちらか? 普段の買い物や通勤、ときにアウトドアやオフロードへ、と考えるなら、JB64がいいのかも。維持費の安さやランナバウト性能もバランスされているから、老若男女、世代を問わずオススメできる。そしてもっとヘビーなアウトドア派や、高速道路を頻繁に利用するような方には、やはりJB74だ。長距離ドライブの余裕や、キャリヤやトレーラーなどユーティリティの拡張、さらに“軽枠”に制限されないハードなカスタムなど。カーライフを楽しむ可能性は、JB74のほうが広いような気がする。
禁断の“兄弟対決”となった今回。しかしこの2台にはしっかり、それぞれのコンセプトが息づいていた。あ、でも最後になったが、どちらも2ドア車。子連れのファミリーが選択するには厳しいかもしれない……。まあ、始めから眼中にはないかもしれないが……。