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「あのとき買っておけば良かった……」では後の祭り! 高騰気味でも今のうちに買っておきたい国産MT車5選

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: Auto Messe Web編集部

リーズナブルな前期型のQ’sがオススメ

[S13型日産シルビア/中古車価格:160万円〜350万円(※カスタム済車両は〜500万円)]

 アラフィフ世代にとっては、デートカーというよりもドリフトやサンデーレーサーのイメージが強いS13型日産シルビア。チューニング状態や走行距離などのコンディションによって、中古車の価格帯は幅広い。タマ数は決して少ないわけじゃないが、やはりノーマルモデルは少なく、NAのQ’s、ターボのK’sを設定していたが、安く手に入れるならQ’sになるし、どうしてもターボモデルが欲しいなら、車両本体価格は高くなるがK’sがオススメ。S13型シルビアの走り

 このシルビアはCA18DE(NA)&CA18DET(ターボ)搭載の前期モデルと、SR20DE(NA)とSR20DET(ターボ)搭載の後期モデルを設定。スペシャルティカーとして所有するならATでも良いが、やっぱり走りを求めるならやはりMT一択になるし、当然MT+ターボモデルがより高価格になる傾向だ。また、マークⅡ三兄弟と同様にATからMTへ換装した個体もあり、ハードチューニングが施された車両もあるので、クルマの素性はしっかり確認しておきたい。CA18DETエンジン

 FRスポーツを単純に楽しむだけなら、前期型のCA18DE搭載のQ‘sでも十分だし、4シーター2ドアクーペの実用性も兼ね備えており、普段使いからサーキット走行まで二兎追えるクルマでもある。

[R32型日産スカイラインGTS-tタイプM/中古車価格:160万円〜330万円(※カスタム車両は〜500万円)]

 最後はR32型スカイラインだ。ご存じの通り、R32型スカイラインGT-Rの中古車相場は、もはや庶民では簡単に手が出せない価格となっているが、そこで狙うなら2L直6ターボのRB20DETを搭載するスカイラインGTS-tタイプMとなる。このR32スカイラインは、当時欧州勢に後れを取っていた日本車の走行性能だったが、日産が「1990年代に世界No.1の運動性能を実現する」をお題目にした901運動によってハンドリングが飛躍的に向上したモデルであった。エンジンは2L直6DOHCターボのRB20DETが搭載され、最高出力215psを誇ったが、低速トルクが希薄で決して瞬発力のあるエンジンではなかったが、分かりやすいスタイリングの2ドアクーペとして当時は人気を博したモデルであった。R32型スカイラインGTS-tタイプMのフロントスタイル

 中古車相場はタマ数が多い反面、さまざまなコンディションやチューニングされたモデルも市場に出回っているためピンキリで、少しでも安く2ドアのFRスポーツカーを狙いたいのなら、GTS-tタイプMではなくNAのRB20DEエンジン搭載のGTEタイプXなら、100万円そこそこで手に入れることができる。RB20DETエンジン

 ここで紹介したモデル以外にも、探せば意外と沢山ある国産MT車。RX-8やNB型(2代目)ロードスター、2代目スイフトスポーツなどは価格高騰の兆候はないが、電動化が進むほどMT車人気は需要と供給の関係で価格が高騰していくのは自明の理。今のうちに唾を付けておくのが賢明と言えるだろう。

12
  • S13型シルビアの走り
  • EP91型スターレット グランツァV
  • AE92型スプリンタートレノの走り
  • R32型スカイラインGTS-tタイプMのフロントスタイル
  • 1JZ-GTEエンジン
  • 100系チェイサー ツアラーVのフロントスタイル
  • 底値の国産MT車
  • CA18DETエンジン
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