太いタイヤを装着でき安定感が増す
ここまですることでS15シルビアで265/35R18タイヤを余裕で履けるようになり、285幅まで履けるように加工した。これこそがワイドボディでしか得られないことで、太いタイヤをワイドトレッドで乗れるようになるのだ。
それはグリップ力のアップに繋がり、さらなるタイムを狙えるようになる。そして、じつはタイムだけではないメリットも大きい。それがワイドトレッド化だ。トレッド幅が長くなるとクルマの動きとしてはダルくなる。よく言えば落ち着きが出るのだ。それによってとくにFR車は格段に扱いやすくなる。
シルビアのようなリヤ駆動車ではパワーを出すほどに悩まされるのはリヤタイヤのスライドだ。パワーを掛けるとリヤが流れてしまう。そのときの挙動がワイドトレッドになると穏やかになるので、扱いやすくなる。それまで急にリヤが流れていたのが、ジワジワと流れるようになるので怖さは半減。余裕を持ってドリフトできるようにもなるのだ。
見た目にも満足感が高く、乗りやすくもなるワイドボディ化はコストに対するリターンは悪くない。しかし、売却時には高くなるか、劇的に安くなるか、車種や仕上がりによってまちまちなのでリスクはある。でも、それだけの満足が得られるチューニングでもある。