コルベットのエンジンを搭載したカマロ
[シボレー・カマロZL1]
GMの大衆ブランド、シボレーのスポーツクーペとしてロングセラーとなっているカマロは、2Lのターボエンジンや3.6L V6エンジンなどを搭載するが、トップグレードには先代コルベットに搭載されていた6.2Lスーパーチャージャー付きV8エンジンを採用した、650HP(約659ps)を発生するモンスターモデル「ZL1」が存在する。
前述の通り、最新のC8型コルベットはミッドシップへと進化。ホットモデルのZ06は2023年発売を予定しているが、現状ではコルベットよりもカマロの方が過激なエンジンを搭載しているという、逆転現象が起きている。本国での価格は約6万5000ドル(877万5000円)ほどだ。
性悪女という名のモンスターマシン
[ダッヂ・チャレンジャーSRTヘルキャット レッドアイ]
日本に正規輸入されていないダッヂ・チャレンジャーは並行輸入で数多くの個体が日本に上陸しているが、本国では数多くのハイパフォーマンスモデルがラインアップされ、800HP(約811ps)オーバーのドラッグレース仕様、ジェイルブレイクも購入することができる。とはいえ通常の街乗りをメインとした場合の最強グレードとなるのは、チャレンジャーSRTヘルキャット レッドアイだ。このモデルは6.2LのHEMIエンジンをスーパーチャージャーで過給し、797HP(約808ps)を発生させる。ちなみにヘルキャットは性悪女といった意味のスラングだ。アメリカ本国でのプライスは約8万5000ドル(約1150万円)となっている。
世界でもっとも速い大衆4ドアサルーン
[ダッヂ・チャージャーSRTヘルキャット レッドアイ]
ダッヂ・チャレンジャーSRTヘルキャット レッドアイと同じ、ダッヂブランドの4ドアセダンであるチャージャーにもホットモデルが存在。ベースグレードのSXTには292HP(約296ps)の3.6L V6エンジンが搭載されるが、チャージャーSRTヘルキャット レッドアイには、チャレンジャーと同じ6.2Lのスーパーチャージャー付きV8を搭載し、797HP(約808ps)を発生させる。
ちなみにこのモデルは、「The most powerful and fastest mass produced sedan(もっともパワフルで最速の量産セダン)」として知られている。日本風に言えば、「最速4ドアセダン」といったところか。本国でのプライスは約8万7000ドル(約1175万円)となる。
スーパーカーと呼ばれる、欧州のハイパフォーマンスモデルはダウンサイジングターボ化などによって、排気量を抑える傾向にある。そんななか、まさにマッスルカーの名に相応しいアメ車のハイパフォーマーは、相も変わらず大排気量でブイブイいわせている。少し不謹慎なのかもしれないが最後の最後にアメリカンマッスルカーをしゃぶり尽くしてみてはいかがだろうか?