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軽自動車だけのアツいバトル! 80台がエントリーしたガチンコレース第2戦が開催【東北660選手権】

スタートシーン

予選落ちが出てしまうほどの大盛況ぶり

 1998年の10月よりあとに生産された軽自動車で、NAエンジンを搭載したモデルだけのレース。12シーズン目を迎えた東北660選手権の第2戦が、6月26日にエビスサーキット東コースで開催された。

 このラウンドから新たなカテゴリーである、HA36アルトのワンメイクレースが開幕。そちらに移行したドライバーがいたにもかかわらず、エントリーは昨年と同じ50台オーバーと盛況だ。

 エビスサーキットではクラス別に走行枠を分けており、過去に一度も予選落ちが発生することはなかったが、今回はもっともオーソドックスな3クラスが31台。決勝に進出できるのは22台のため9台が予選を不通過、コンソレーションレースへ出走することになった。各クラスの展開を追っていこう。

【1クラス】マシンの完成度と経験値で王者が貫禄の勝利

 改造範囲がもっとも広い1クラスは、連続でシリーズチャンピオンに君臨する#11アベ、今年からステップアップし開幕戦でデビューウィンを飾った#456細田駿也の頂上決戦。ECUとギヤまで手が入り、エビス東のデータも豊富なアベに対し、細田はギヤのみというポテンシャルの違いがあってか、予選ではアベが細田を抑えてポールポジションを獲得する。

 決勝も無難にスタートを決めて付け入る隙を与えず、今シーズンの初勝利をポール・トゥ・ウィンで決めた。

【2クラス】熟成が進むミラが表彰台を独占

 ハイグリップラジアルが履ける2クラスは、L275ミラ勢が大躍進。とくにポールポジションの#466鈴木律幸と2番手の#61高橋康平は同じチームで、スポーツランドSUGOで行われた開幕戦でも熾烈なバトルを繰り広げている関係だ。

 前回は高橋が逆転したが、今回は鈴木がひとつ抜け出したタイムで、決勝も1周ごとに引き離し最終的には7秒を超える差を付けて優勝。2位は高橋で3位は今年から2クラスに上がった#154小松日高、アルト勢のトップは5位の#314筧 拓実という結果になった。

 エビス東はギヤ比の関係でHA23アルトが圧倒的に有利とされていたが、セッティングが煮詰まってきたせいかL275ミラが表彰台を独占する結果に。

【3クラス】ポールシッターがスタート失敗するも圧巻の走りで優勝

 大混戦の3クラスはチャンピオン最有力といわれる#200石川颯人が、唯一の1分19秒台でポールポジションを獲得する。このタイムは2クラスでも3番手に相当し、順当にいけば優勝は間違いないと思われた。ところが決勝のスタートで失敗し順位を大きく落としてしまう。

 代わってレースを牽引したのは#919茂木勇輝、そして#76大越 拓や#86竹中康平たちダイハツ勢。石川は上位陣をパスしての逆転は難しいと思われたが、決勝ベストラップでは2番手を約1秒も上まわる速さを発揮、終わってみれば2位に2.3秒の差を付け、開幕戦からの2連勝を飾る。

 2位は予選4番手から決勝の前半をトップで快走した茂木、3位は昨年まで兄が乗っていたマシンを譲り受けた大越だ。表彰台には届かなかったが5位の#69五十嵐剛は、今回がデビュー戦。普段はドリフトがメインとのことだが、レースでも速さと勝負強さをアピールした。

4クラスや5クラスも白熱したバトルが繰り広げられた

 2ペダルの4クラスは同じく普段はドリフトという#221宮澤幸秀が、慣れないCVTとは思えない速さを見せ付けポール・トゥ・ウィン。

 初心者が対象でいずれかのクラスに車両が合致していればOKの5クラスは、#43大平崇文がポールポジションを獲得するもエンジンブローに見舞われる。決勝は#106石川斗夢が制した。

 エビスでは初となったコンソレーションレースは、優勝が#23中村隼輔で2位が#46塩山純一、3位は#370荒井慶太という結果に。同日は冒頭でも書いた東北660選手権HA36カップおよび、過給器のついた車両による東北660ターボGPが併催され、3カテゴリーを合計したエントリーはなんと80台に達した。

 まだまだ盛り上がりが止まりそうにない東北660選手権、第3戦は9月25日にスポーツランドSUGOで開催される。同じシリーズのHA36カップ/ターボGP/耐久レースと、参加してはモチロン観戦だけでも楽しめるイベントだ。興味がある人はぜひサーキットで熱い空気を味わってみよう!

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