実車の部品は使用せずにリアルな雰囲気を再現
車内はムード満点の寝台列車そのもので、北斗星が誇る豪華食堂車のグランシャリオが再現されている。その後部は開放2段式B寝台で実際に就寝が可能。本物のベッドをそっくりそのまま移植したのかと思ったら「じつは、本物の車両のパーツは国鉄の灰皿とコートフックくらいです」とのこと。すべてがDIYによる手作りで、100円ショップで使えそうなものを見つけては、工夫して取り付けているのだ。
廃車になった北斗星の客車が保存されている北斗市へ行き、ツーショットを実現させたとき、坂田さんは、感激のあまりに涙が出たという。「北斗星ファーゴには、見てくれるたくさんの人々を和ませて、ほっこりして笑顔にする効果があるようで、ぼくも嬉しくなって、ついつい話しこんでしまいます」と坂田さん。すっかり旧車となったファーゴの修理やメンテナンスも自分の手で行い、夢の続きを楽しんでいる。