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「ホンダN-BOX」「スズキ・スペーシア」「ダイハツ・アトレー」はアウトドア派も注目! プロがオススメするベストバイモデルとは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 本田技研工業/スズキ/ダイハツ

  • 3台のイメージ

  • アトレーのラゲッジ
  • アトレーのリヤシート
  • アクセサリー用品装着車のアトレー
  • マイナーチェンジしたN-BOX
  • N-BOXのラゲッジ
  • N-BOXのACC作動イメージ
  • スペーシアのラゲッジ

アウトドア派が注目する人気軽自動車を比較

 最近はキャンプをするのに、さまざまなサイズのSUVやワゴンやミニバンに加え、経済性や機動力に優れた、軽自動車のハイト系モデルを使いこなしているキャンパーをよく見かける。実際、スーパーハイト系に代表される軽自動車の室内は、下手なコンパクトカーより大空間。四角四面のボックス型ボディと高い全高を生かし、キャンプの大荷物もしっかり無理なく積み込めるのである。

 コロナ禍も手伝った現在の一大キャンプブームのなか、ちょっとしたニュースがある。それは、商用バンのダイハツ・アトレーがフルモデルチェンジされ、しかもアウトドア、キャンプ、車中泊、ワーケーションにも利用しやすいクルマとして生まれ変わったのである。

 そこで、アウトドア、キャンプにも適した定番スーパーハイト系軽自動車の代表格であるホンダN-BOX、スズキ・スペーシア(直近の軽自動車売れ行きベスト2!!)と、軽バンキャンプ最強車決定戦を、キャンプの荷物の積載性を中心に行ってみた。

ラゲッジはアトレーが圧倒的有利

 まずは各車のラゲッジスペース比較である。最初に言ってしまうと、容量としては、さすがに商用バンのアトレーが圧倒する。アトレーは開口部地上高こそ620mmと、ここでのライバルより高めなものの、その高さは世界のステーションワゴンの平均値とまったく同じ。重い荷物の出し入れに苦労しなくて済む高さとなっている。

アトレーのラゲッジ

 ラゲッジスペースそのものは、後席使用時の奥行き1030mm、幅1240~1410mm。天井高1215mm。5:5分割の後席をフラットに格納すれば、奥行きは1820mmに達する。荷物の積載性の良さはもちろん、長身の人でも真っすぐに寝られるスペースとなりうるのだ。

 N-BOXはどうか。開口部地上高はさすが低床パッケージが得意なホンダだけに480mmと、3車中、というかあらゆるクルマのなかでもっとも低い部類になる。小柄な人でもキャンプ用品の出し入れは楽々だ。ラゲッジスペースは後席使用時の奥行き410-600mm(後席スライド位置による)、幅900mm、天井高1200mm。後席格納時の奥行は1470mmだが、筆者が考案した、ベッドレスト逆付け(枕として利用)によるベッド長は1600mmになる。

N-BOXのラゲッジ

 スペーシアは開口部地上高が540mmと、これまた低め。しかも、自転車を積載できるラゲッジスペースが自慢で、自転車の前輪を通過させる部分がえぐられていて、そこの地上高のみ510mmとなっている。ラゲッジスペースのフロアは奥行き310~525mm、幅855mm、天井高1190mm。後席格納時の奥行きは1270mmだ。スペースとしては3台中もっともコンパクトだが、後席格納時のフロアがN-BOXよりフラットになるのが特徴、美点である。

スペーシアのラゲッジ

やはり長距離移動時の運動性能も大事

 と、荷物の積載性、あるいは車中泊性ではアトレーが圧倒する……のだが、クルマのアウトドア、キャンプの適合性能として、筆者がラゲッジスペースの容量、使い勝手とともに重要視しているのが、動力性能や乗り心地、長距離ドライブでの快適性である。というのは、都会に住んでいるとしたら、アウトドア、キャンプフィールドまでは、高速道路を利用するなどした長距離ドライブになりがちだ。

 ゆえに、道中のクルマの快適性によって、アウトドア、キャンプフィールドにたどり着くまでの乗員の疲労度が異なり、到着時の元気度もまた異なるという考え方だ。走行性能がよく、車内が静かであれば疲れにくいし、到着後もパワフルにアウトドア、キャンプを楽しめるというわけ。

 その点では、まずは3車ともにキャンプ用品を積み込んでいるわけだから、荷物の重量もかさむため、ターボ車を選択すると移動によるストレスが軽減される。動力性能の余裕から、坂道もスイスイと走れ、非ターボのNAモデルよりエンジンを低回転に保ったまま走れることからより静かなドライブが可能。よって疲れない。最新のN-BOXなら、電子パーキングブレーキとともに渋滞追従型ACC(0-135km/h対応)も備わり、ドライバーの運転疲労も劇的に軽減されることになる。

N-BOXのACC作動イメージ

 また、シートのかけ心地、そして後席にも乗車するのであれば、後席のかけ心地にも注目したい。この項目では、さすがに商用バンと乗用軽自動車の違いがあり、N-BOX、スペーシアが有利になる。とくに後席の乗り心地やかけ心地では、アトレーの場合、ヒール段差(フロアからシート先端までの高さ)がN-BOXやスペーシアより低く、大人だと体育座り的着座姿勢になってしまうのが惜しまれる。

アトレーのリヤシート

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