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エンジン無しで時速300キロオーバー!? ロータスが本気で作った「石けん箱」のレースとは

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

  • おもちゃのような「ソープボックス」でも本気でレースするのが欧米流

  • おもちゃのような「ソープボックス」でも本気でレースするのが欧米流
  • 往年のF1マシン、ロータス25と比べても極端に小さい
  • 2002年のロータス119
  • 2003年のロータス119B
  • 2004年のロータス119C

ロータス最小・最軽量の「119」シリーズ

 自宅の裏庭などで、中古車のパーツを活用して手作りのスポーツカーを作る、いわゆるバックヤード・ビルダーは、第二次世界大戦後のイギリスで数多く見られた「自動車メーカー」のひとつの形であったが、そのなかでももっとも大きな成功を収めたのが、ご存じ「ロータス」だろう。革新的なクルマ作りで知られるそんなロータスが作った、動力源を一切持たないレーシングカーとは?

EVよりもエコなモータースポーツ「ソープボックスダービー」

 欧米の人々は、レースが大好きだ。モナコGPやル・マン24時間、インディ500などに代表される「普通のレース」はもちろんだが、彼らはタイヤが付いてさえいれば、なんでもかんでもレースにする。大型のトラクター・ヘッド、農業用トラクター、果てはエンジン付き芝刈り機を使ったレースまで、ありとあらゆるもので競争する。

「ソープボックスダービー」、あるいは「ボックスカー・レース」などと呼ばれる、「動力を一切持たず、地球の重力のみで走るマシーン」によるレースも、わが国ではあまり馴染みのない欧米発祥のユニークなモータースポーツのひとつである。そんな風変わりなレーシング・マシーンを、マカオのミニカー・ブランド「スパーク」からかつて発売されていたミニカーを肴にご紹介しよう。

2002年のロータス119

子どもの遊びから進化した伝統あるカテゴリー

 わが国では馴染みの薄い「ソープボックスダービー」、あるいは「ボックスカー・レース」という言葉。ソープボックスとは名の通り石けん箱のこと。もともとアメリカの子どもたちが、石けんの運搬に使われていた大きな木の空き箱(昔の日本でいえば、木製のりんご箱といったイメージだろうか)に車輪をつけて、ソリのように坂を下って遊んでいたのがそのルーツと言われる。

 1930年代初頭には、その遊びを見ていたアメリカの写真家マイロン・スコット氏が正式なレースとして企画。1934年には全米規模の「International Soap Box Derby(ISBD)」という団体が設立され、以来、7歳から20歳までの若者が速さを競う「ワンメイク・レース」として今なお盛況だ。

往年のF1マシン、ロータス25と比べても極端に小さい

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