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「車高調」はメーカーによって何が違う? 間違いのない7ブランドの特徴をプロが解説

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: BLITZ/オーリンズ ラボ・カロッツェリア/ENDLESS/Auto Messe Web編集部

BLITZ:幅広いラインアップとしなやかさで街乗りに圧倒的支持率

 総合パーツメーカー「BLITZ(ブリッツ)」では、幅広いラインアップでサスペンションも展開。ベースグレードの「ZZ-R」は単筒式構造を採用する。しなやかさが売りで、乗り心地も良好だ。10万円台で適度に車高を下げて、街乗りからミニサーキットまでを幅広く楽しみたいなら総合点はかなり高い。

 オーバーホールは不可だか、ダンパー自体を交換する方式なので、もしオイルが漏れたり、減衰力が弱ってきたときにもショップで待っている間に交換可能。1本1万5000円という価格も魅力的だ。

 室内から減衰力調整できる機構も販売されているので、ミニバンなど減衰力調整がしにくい車種からも高い支持を得ている。価格と性能のバランスに優れており、車高調最初の1本に選ぶ人が多い人気モデルだ。

BLITZによるBRZデモカー

OHLINS:さすがの質感が感じられるのがオーリンズ

「OHLINS(オーリンズ)」は海外製の高級サスペンションメーカー。数々のレーシングカーやバイクの世界選手権などで長年使われている。

 単筒式構造にハイクオリティなスプリング、高精度な内部パーツを備え、どの車種でも言えるのはしなやかな乗り心地と、きっちりとしたスポーツ性能があるということ。価格はそれなりにするが、それだけのオールマイティな性能が備わっている。

 国内ではサービスセンターの「ラボ・カロッツェリア」にてオーバーホールや仕様変更を受け付けており、サーキットに合わせたアジャストや使い込んだときのリフレッシュも可能。長く使えるので初期投資は掛かるが、トータルでは安く上がるかもしれない。

2022年東京オートサロンのOHLINSブース

A’PEXi:仕様変更がショップでできるメリット

 総合パーツメーカーの「A’PEXi(アペックス)」がとくに力を入れているのがサスペンション。オーソドックスであり、タフなシリンダーに高精度な内部パーツを備えた単筒式構造は奇をてらわず、きちんとした性能を発揮できることが魅力。

 そして特徴は、認定店でオーバーホールができること。多くの車高調はメーカーに送ってオーバーホールすることになるが、A’PEXiの場合は認定店で直接オーバーホールできるので、通常数週間かかるオーバーホール作業もその場で終わるメリットがある。また、仕様変更もチューナーが直接行ってくれるので、オーナーが直接細かい要望を伝えやすく、理想の味付けが実現しやすい。特殊な構造や機構はないが、セッティングが合わせ込みやすいのが魅力だ。

 乗り味は剛性感が高く、まさにスポーツサス。決して硬いわけではなく、素材が優れているからこその剛性感が感じられ、あとはいかに育てていくかが魅力のサスでもある。

A'PEXiの仕立てたBRZ

ENDLESS ZEAL:自社製作でレースも戦える本格性能をもつ

「ENDLESS(エンドレス)」はブレーキパッドやキャリパーで知られるメーカー。長野県でパッドもキャリパーも、そしてサスペンションも自社製造している。

 30年前から自社でレーシングチームを保有し、現在もスーパー耐久シリーズに2台で参戦中。もちろん自社製サスペンションを使用し、日々アップデートを加えている。その開発姿勢こそポイントで、サスペンション自体についても2022年に新シリーズ「FUNCTION-IMA」を発表。新開発のピストンバルブを採用し、さらなる性能を与えているという。

 価格は20万円台前半からで、ハイエンドモデルは40万円近いところまでラインアップ。IMAシリーズは街乗り、スポーツ、サーキットの3種類に分かれ、その上にはオーダーメイドも用意されており、幅広いニーズに応えることができる。

 以上、オススメの車高調整式サスペンションのメーカーを7つ紹介させていただいた。メーカーによってラインナップしている車種が異なっていたりするので、予算と使用目的に合わせて選んでみてはいかがだろうか。

2022年東京オートサロンのENDLESSブース

12
  • TEINのFLEX Zを装着したBRZ
  • HKSのHIPERMAX Sを装着したBRZ
  • CUSCOが仕立てたGR86
  • BLITZによるBRZデモカー
  • 車高調もメーカーごとに得意分野がある
  • 2022年東京オートサロンのOHLINSブース
  • A'PEXiの仕立てたBRZ
  • 2022年東京オートサロンのENDLESSブース
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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