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【一般道からサーキットまで】愛車が気持ちイイ走りになる「お手軽チューニング」とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: HKS/BLITZ/Auto Messe Web編集部

  • チューニングのイメージ

  • マフラー交換のイメージ
  • チューニングのイメージ
  • HKSフラッシュエディター
  • 足まわりのリフレッシュイメージ
  • 追加メーターのイメージ
  • ブリッツのOBD2メーター

本気組とエンジョイ組ではメニューは変わってくる

 サーキットでタイムを出すならまずはタイヤ、次にブレーキ。そのあとはサスペンション……。そんなストイックなことではなく、まずは楽しく気持ち良いクルマに仕上げたいというなら、オススメするチューニングの方向性はガラッと変わる。楽しさ重視のオススメバリューセットを伝授しよう。

 タイムだけを求めるならジムカーナ仕様のような、足まわり重視スペシャルに仕上げたほうが効果は大きい。パワーだけを追求して高出力化しても、結局踏み切れなければタイムにはつながらないからだ。そのため、まずは足まわりから始め、ブレーキを徹底的に煮詰め、それが扱えるようになってから最後にパワーアップをしていくのが定石……だった。

 でも、そんなのはつまらない!! 別に競技をやるわけではないのだから、どれだけ通勤でも高速移動でも楽しくて気持ちよくできるかが勝負なのである。そこでオススメしたいのが、下記で紹介する3つのチューニングだ。

ハッピーバリューセット1:排気チューン&ECU書き換え

 ありがちだが王道。定番でありスタンダードなのがマフラー交換とECUチューンだ。マフラー交換はスペック向上以上にアクセルレスポンスが軽くなり、走りも軽くなる。とくにターボ車はその効果が大きい。回転の上がり方もよくなるので、発進やヒール&トーもやりやすくなるほどレスポンスが良くなる。

マフラー交換のイメージ

 そして官能的な音。ノーマルのほぼ無音から、回していくと官能的に響くことで一気に気持ちよくなる。マンガ「湾岸ミッドナイト」でも、ブラックバード(ポルシェ911)がパワーの谷はあるけれど、官能的なマフラーにすることで蘇ったというくだりがあったが、まさにそのとおり。

 そして、ECU書き換えはエンジンのパワーアップに加え、電子制御スロットルが扱いやすくなるプログラムも入っていることが多く、ここでもアクセルレスポンスがよくなって走りが楽しくなる。ECUは現車に合せてチューナーに仕様を詰めてもらう方法もあるが、フラッシュエディターのような手軽に書き換えるツールでも効果は絶大。ぜひオススメできるメニューだ。

HKSフラッシュエディター

ハッピーバリューセット2:ブッシュ交換

 定番チューンは1で示したとおり。ならばあえてちょっと変化球でいくと、次にオススメはサスペンションアームのブッシュ交換だ。純正のゴムブッシュはヨレやすく、ドライバーの操作を曖昧に、路面のインフォメーションも曖昧にしている。それを強化ブッシュや、できることならピロボール化することで、一気にインフォメーション伝達能力がアップ。

足まわりのリフレッシュイメージ

 同時にブッシュで逃げていた入力がサスペンションに伝わるようになるので、サスペンションへの入力が増える。そうなると、サスペンションの抵抗が感じにくくなり、乗り心地が良くなる。この効果はかなり大きい。デメリットとしては、車検2回に1度くらいのペースでピロボールのメンテナンスが必要になるが、その面倒さを考慮しても大きなメリットが感じられる。

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