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トラブルを招く眩しいヘッドライトのなぜ? 知らぬ間に「光軸」が狂ってしまう理由とは

周囲の交通者に迷惑をかけないのもチューニング乗りのたしなみ

車高やサスをイジったらヘッドライトの調整も必要

 ヘッドライトは上を向きすぎていても迷惑であり、下を向きすぎると自分が運転にしにくく危険。チューニングに関係なさそうなイメージの灯火類だが、車高を変えるとヘッドライトの調整も必要となる。じつはサスペンションセッティングに関わる重要な話なのである。

周囲や対向車の迷惑にならない紳士なチューニングを

 ヘッドライトの照らす範囲は周囲が眩しくなく、運転者が見やすいように定められている。そこに加えて最近はヘッドライトが極めて明るくなってきた。純正でHIDやLEDも普通で、昔のアンドンのようなハロゲンバルブに比べると数倍明るい。ただし明るいからこそ、光軸が適正な向きでないと周囲や対向車の迷惑にもなりやすい。

 そこで角度の調整になるわけだが、普通は車検時に適正範囲に調整されるのでそのままで良いハズ。ところが、チューニングでクルマをイジっているうち、光軸がズレていくこともあるのだ。

ケース1:車高を変えた=光軸が狂っている

 サスペンションで車高を変えると、当然ヘッドライトの照らす範囲は変わってくる。フロントの車高を下げれば近くを照らすようになり、リヤの車高を下げればヘッドライトは上向きになってしまう。こういった前後バランスももちろんだが、そもそも前後同じ量だけ車高を下げても、光源の位置が変わるので照射範囲は変わってきてしまう。ガッツリ車高を下げたなら、光軸調整もしておきたい。

 とはいえ、自分でも調整ネジをドライバーで回すことはできるが、やり始めると左右が揃わなくなったり、ワケがわからなくなることも多い。そんなときは車検場の周囲にあるテスター屋さんや、民間車検場などに計測設備があるので、持ちこんで調整してもらうことをオススメする。

ケース2:サスペンションを変えた=レベライザーが壊れた?

 ケース1に近いが、こちらで気をつけたいのは自動調整のレベライザーについて。よくあるのが、DIYでサスペンションを交換してから、ヘッドライトがあさっての方を向いているという話である。

 最近は自動で光軸を調整する車種があり、その場合、荷物をたくさん積んでリヤサスが沈む→光軸が上を向く→補正する、という図式になっていて、リヤのサスペンションアームにストロークセンサーがあることが多い。

 ところが、サスペンション交換時にジャッキアップしてサスを外すと、アームがだらんと伸びる。このときにレベライザーが壊れてしまうことも少なくない。サスペンションにまつわる作業をしたら、光軸が狂っていないかを確認しておきたい。

ケース3:バンパーを外した=ヘッドライト自体の向きがおかしいかも

 エアロの装着に伴ってバンパーを外したりオイルクーラーを装着するために、バンパーとレインフォースを外したりした場合は要注意だ。ヘッドライト自体のマウント角度が変わってしまっていることがある。関係なさそうでも意外と、ヘッドライト固定ネジの位置を動かしてしまったりするので、こちらも作業のあとは壁に向かってライトをつけるなどして、光軸が狂っていないか確認しておきたい。

 最近は手動でライトの角度を調整できる車種が減っているようだが、車種によっては自動レベライザーをキャンセルして、任意に調整できるアフターパーツがリリースされている。そういったものを活用して、任意で使いやすい角度に調整する方法もある。

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 光軸がずれたままで夜間走行していると、思わぬトラブルを招いてしまうこともあるので、サスペンションを交換したりバンパーを外した場合は、いまいちど光軸の確認をしよう。

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