走りの良さではステップワゴンに軍配
動力性能はいずれの車種もハイブリッドが優れる。1位はステップワゴンのe:HEVで、加速力に余裕があってノイズも小さい。2位はセレナのe-POWERだ。
走行安定性と操舵感は、ノア&ヴォクシーは車両が軽快に向きを変えて、峠道などでも走りやすい。ステップワゴンは後輪の接地性が高く、峠道では少し曲がりにくいが、高速道路で横風にあおられたときなどは強い。両車は一長一短だ。セレナは操舵感が曖昧で、今では設計の古さを感じる。乗り心地はステップワゴンがもっとも快適だ。2位はノア&ヴォクシー、3位はセレナになる。
多人数乗車はステップワゴン、シートアレンジなど機能性はノアヴォク
安全装備と運転支援機能は、ノア&ヴォクシーが圧倒的に充実している。2位はステップワゴンで3位はセレナだ。
このように見ると、ファミリーで使うなどミニバンの機能を重視するユーザーには、ステップワゴンが適する。馴染みやすい自然な運転感覚、シートアレンジなどの使い勝手、装備の充実度を重視するならノア&ヴォクシーだ。
セレナはこの2車に比べて設計の古さを感じるが、Sハイブリッドの居住性とシートアレンジは今でも優れている。次期セレナでは、e-POWERにもSハイブリッド並の居住性やシートアレンジを与えてほしい。