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むかし流行った「アルミペダル」に意味はある? 取り付けの注意点とドレスアップ効果とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • 32GT-Rに装着した34GT-R用アルミペダル

  • ゴムペダルのイメージ
  • 32GT-Rに装着した34GT-R用アルミペダル

機能性はもちろんドレスアップアイテムとしても人気

 運転席の足もとにキラリと光る金属製のペダル。味気ない純正のゴム製と比べれば明らかにカッコよく、昔から手軽なドレスアップアイテムとしても重宝されている。その由来や交換することで得られるメリット、注意点はあるのかをあらためて考えてみたい。

元々はレーシングカーが採用していたことに由来

 そもそもアルミを主とした金属製のペダルはレーシングカーが発祥で、ゴムよりも軽量かつ剛性が高く、加工しやすいことが採用された理由。わずかな重量を削るため知恵を絞るのはどの競技も一緒であり、繊細なペダル操作との相性も間違いなく金属のほうがよく、形状や角度や面積も自由自在に作り出すことが可能だ。

 しかもゴムは長く使えば使うほど摩耗し、表面がツルツルになって滑りやすくなる。ただし、市販されているアルミ製のペダルは純正に被せるタイプがほとんどで、ペダルそのものを交換するワケじゃないため軽量化にはならない。サイズも必然的に純正より大きくなり、踏み間違いしやすい可能性もあり得る。金属よりゴムのほうが滑りにくいはずであり、機能的なメリットは果たしてあるのだろうか。

ゴムペダルのイメージ

アフター品の多くはドレスアップが目的

 身も蓋もない言い方だが被せるだけのカバーはドレスアップが目的のパーツで、純正に対するアドバンテージは正直なところ擦り減らない点くらいといっていい。ただしファッション性を最優先しているとはいえ、大半は何かしら滑り止めの加工が施され、車種専用モデルなら形状やサイズも考えられており、操作性が低下するケースはほとんどないと思われる。

 それよりも注意してほしいのは取り付け作業。多くは金具を折り曲げて挟み込むかネジで締め付けるタイプだが、いずれにせよ緩んだり外れたりしたら大きな事故に繋がりかねない。また手の数倍は強いといわれる足の力をモロに受け止めるだけに、破損を含め定期的なチェックも忘れずに行っておいたほうが安心。ちなみにアルミ製のペダルは社外品だけじゃなく、ディーラーで装着できる純正オプション品もある。フィッティングやサイズ感にこだわりたい人は検討してみよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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