世界が認める上質なエンジンサウンドを実現した「レクサスLFA」
トヨタの歴史のなかでも特別な存在とされるLFA。車両価格3750万円、世界500台限定というこのスーパースポーツも、ヤマハとのタッグで実現したものです。このクルマの目玉とも言える4.8L V10エンジンに、ヤマハは開発初期から関わっていました。とくにヤマハが深く関わったのが、「天使の咆哮」とも称賛されるエンジンサウンドです。数値にすることが出来ない官能性能を高めるため、ヤマハの楽器メーカーとしての技術が投入されました。
天使の咆哮を実現するため、サージタンクからエキゾーストマニホールド、サイレンサーなど吸排気系のパーツのほとんどが、綿密に音をチューニングし設計されているのです。高性能なスーパースポーツを作るという面でももちろんですが、他車ではあまり考えられない「音」という目標を実現するため、ヤマハの技術が採用されたと言えます。
もっといいクルマを目指すタッグに期待
長年に亘って協力関係にあるトヨタとヤマハですが、より高性能を求めたからこその協力関係と言えるでしょう。トヨタとヤマハの関係になると「トヨタは自社で開発しないのか」と言われがちですが、もっといいクルマを目指した結果、ヤマハが持つ得意分野を活かすという選択を取ったと考えればプラスと言えるでしょう。
ヤマハが開発に参入することでよりいいクルマ、楽しいクルマが生まれるのであれば、クルマ好きとして嬉しいことと言えます。現在でもV8水素エンジンを協力体制で開発を進めているなど、クルマ好きとしてはこの2社のタッグは将来も楽しみな体制と言えます。