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リニューアルした「GR86/BRZ Cup」が開幕! レギュレーション変更でパーツ開発競争からも目が離せない

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: TOYOTA GAZOO Racing/SUBARU/TRD

プロ部門は改造が解禁されてパーツ選択も見どころに

 そしてプロフェッショナルシリーズはGR86/BRZになって、いくつかの改造が解禁された。まずはサスペンション。TRD製のほかにSTI、TEIN、BLITZ、K-one OHLINS、ENDLESS、CUSCOから選べるようになった。いずれもバネレートはフロント8kg/mm・リヤ10kg/mmに指定されているので、とりあえずガチガチにしてどうにかしようということもできず、ダンパーの絶妙なセッティングが問われることになったのだ。

 さらにマフラーも交換可能になり、5ZIGEN、TRUST、FUJITSUBO、BLITZから選べる。メーカーによってはトルク重視モデルとパワー重視モデルがあり、コースによって使い分けたほうが速いとか、そういった細かいテストも行われているという。

 チューニングパーツが使えることによってその製品のパフォーマンスが問われることになり、各社は総力を挙げて開発している。そこでメーカー同士の競争が発生し、優れた性能のパーツが生まれるという良いスパイラルが生まれているのである。実際、富士スピードウェイでは各メーカーが連日テストを行い、そのパーツの開発を進めていた。

プロフェッショナルシリーズで優勝した谷口信輝選手のGR86

 GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズの参戦ドライバーはそれらのパーツの開発ドライバーも多く、パーツのパフォーマンスを証明しようという人も多い。一方、メーカーとつながりのないドライバーとチームは、あらゆるパーツの中から、最もパフォーマンスがあるものを選択する作戦を採っている。

 そういった視点で見ると、どのパーツが速さを生んでいるのかもわかる。こうした通な視点からの楽しみ方もできるレースへと進化を遂げたのがGR86/BRZ Cupなのだ。

【今後の開催予定】

第2戦:8月20~21日/スポーツランドSUGO
第3戦:9月24~25日/十勝スピードウェイ
第4戦:10月29~30日/鈴鹿サーキット
第5戦:11月19~20日/岡山国際サーキット

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  • GR86/BRZ Cup 2022第1戦プロフェッショナルシリーズで優勝した谷口信輝選手
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  • GR86/BRZ Cup 2022第1戦クラブマンシリーズで優勝した松井宏太選手
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  • GR86/BRZ Cup 2022第1戦のパドック風景
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
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  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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