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今からでも市販化希望! 夢のあったFRスポーツカーで「トヨタ」や「マツダ」が見せてくれたこととは

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: ダイハツ/Auto Messe Web

マツダRX-01(1995年/第31回東京モーターショー出展)

 1995年の第31回東京モーターショーでマツダが次世代のロータリースポーツコンセントとして発表したのが、「RX-01」でした。全長4055mm×全幅1730mm×全高1245mmという、FD3S型RX-7よりもひとまわり小さなボディに、当時新開発のNAロータリーエンジンを搭載。車重は1100kgと言われていました。

RX-01のフロントスタイル

 新開発のロータリーエンジンは排気ポートをサイドハウジングに移設したもので、これはのちにRX-8で実現しています。最高出力は220psと言われていました。さらに驚きなのがオイルの潤滑方式にドライサンプを採用しているという点。ロータリーはレシプロ以上にオイル管理がシビアですから、このような点もマツダ開発陣のこだわりが見えます。

 インテリアはスポーツカーらしく機能的にまとめられていて、リヤシートはFD3Sのような小さなタイプを装備。コンセプトカーらしくない、現実味を感じさせる仕上がりとなっていました。

 RX-01のパッケージは数値だけで大雑把に言えば、「ボディサイズが近いNCロードスターをクローズドボディ化して、RX-8のエンジンを載せた」という感じになりますが、両車ともに運転したことがある人ならば想像できるその楽しさは、期待大なはずです。もしも販売されていたら、NAロータリーらしく高回転まで回して楽しいスポーツカーなのはもちろん、軽量なためサーキットでも速く、スポーツ走行ユーザーにも愛されるモデルにはなっていたのではないでしょうか。

やはり走り好きはコンパクトFRスポーツ!

 今回は現実味が高かったものの、実現しなかったスポーツコンセプトカーを振り返りました。スポーツカーはいつでもクルマ好きをワクワクさせる存在。それは格好良さも当然ですが、走りも重要です。今回紹介したモデルたちも、コンセプトカーとは思えないほどメカニズムやスペックに関して充実した発表がされていました。

 自動車は現在大きな変化期に来ていると言われていますが、やはりクルマ好き、走り好きとしては手の届きやすいスポーツカーが充実してほしいもの。それが今回紹介したような、振り回して楽しいコンパクトFRスポーツなら大歓迎と言えます。次回の東京モーターショーでは、今回紹介したコンセプトカーのような「現実的な夢」を見せてくれるモデルが登場することを期待したいです。

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  • S-FRのフロントスタイル
  • ダイハツX-021のフロントスタイル
  • RX-01のフロントスタイル
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