標準のジュリアより200kgも軽量化
前置きが長くなってしまったが本題へ戻ろう。今回のレトロモッドではおもにエクステリアデザインの変更が中心となる。カーボンファイバー製のカスタムキット(設計のためだけに約5000時間も費やされた)が用意された。
ジュリア クアドリフォリオのサポートフレームを変更することなく、105系ジュリアへのオマージュとなるレトロテイストのスタイルを完成させている。マテリアルとしてカーボンファイバーを採用することで、標準のジュリアよりも200kgほどの軽量化が図られているそうだ。
カスタムキットのディテールをチェックすると、フロントエンドには4灯式のヘッドライトを備え、アルファ ロメオ伝統の盾型グリルは小さくなっている。バンパーの下部には、円形のエアインテークがある。
リヤエンドには四角くなったスタイルとマッチする長方形のブレーキランプが配置され、ふたつの小さなスポイラーがルーフの後端とトランクリッドの上に鎮座している。スチールホイールは、105系ジュリアをイメージしたクラシカルなデザインだ。
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ErreErre Fuoriserieのカスタムキットは、イタリアの職人技を存分に愉しめる仕上がりなので、ジュリア クアドリフォリオの圧倒的な動力性能とともに“アルファ ロメオ・ルネサンス”を強く感じることができる。カスタムキットの価格は20万7502ポンド(邦貨換算約3360万円)。ジュリア クアドリフォリオは別途用意することが必要となる。