Stellantisジャパン発足後初の新規参入ディーラー店舗
2022年7月30日(土)にジープの国内86番目の拠点として、「ジープ横浜みなとみらい」がグランドオープンした。かつてジープをはじめフィアット、アバルト、アルファ ロメオの正規インポーターであった「FCAジャパン」と、シトロエン、DS、プジョーを扱っていた「グループPSAジャパン」が事業統合し、「Stellantis(ステランティス)ジャパン」として発足したのが2022年3月1日のこと。今回、Stellantisジャパンが設立されてから初の新規パートナーとなる「シリウス株式会社」によって、プレミアム輸入車のディーラーが居並ぶみなとみらいエリアにジープのディーラーが誕生することとなった。
10数年で販売台数を10倍以上に伸ばしてきたジープ
グランドオープンの前日に行われたオープニング式典に出席した、Stellantisジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏は、「日本ではこの10数年でジープの販売台数が10倍に成長してきました」と述べた。
実際、2000年代にはジープの国内販売台数は落ち込み続け、2009年にはわずか1010台まで底をついていた。そこからジープは徐々に復活の道を歩み、2013年からは2021年まで9年連続で販売記録を更新し続け、2021年は1万4294台もの販売を記録。名実ともにグループの中核を占めている。なかでも「ラングラー」は発売4年目にして前年比1200台近く多い6931台、「コンパス」も前年より1000台以上多い2651台を販売し、ジープの人気を支えている。
「かつて日本でジープは“アメ車”のイメージが強く好みが分かれるブランドでした。そこから、SUVだけで構成される世界唯一の自動車ブランドとしてジープのアイデンティティを整理し、プレミアムでありグローバルなオフロード車としてブランドを育ててきました」とヘグストロム氏。さらに、各モデルのプラグインハイブリッドを続々と日本に導入予定であり、さらに2022年中には未発表の新型モデルがデビューする予定だと語り、ジープファミリーのさらなる成長を予告した。
横浜中心部にジープが6年ぶりにカムバック
「ジープ横浜みなとみらい」は、みなとみらい駅から約500m、クルマだと首都高・みなとみらい出口から約550mという好立地で、複合施設ビルの1階にショールームを構える。周辺には高級輸入車ブランドのディーラーが居並ぶ、激戦エリアでもある。横浜市内でのジープディーラーは、2016年に撤退して以来6年ぶりの出店となる。
新たにジープ正規販売店として契約し、横浜中心部への進出を果たすこととなった輸入車ディーラー「シリウス株式会社」の代表取締役社長、荒井 賢氏は語る。
「2014年にディーラービジネスを立ち上げたとき、ジープというブランドは最有力候補のひとつでしたが、そのときはご縁がありませんでした。その後イギリス車ブランドを中心に扱ってきましたが、8年越しでこうしてジープにご縁をいただけたことを大変うれしく思っています。Stellantisというグループ名は星が輝くという意味だそうで、グループのなかでもひときわ輝きたいとの思いで私どもの“シリウス”という社名を付けました」
ジープ横浜みなとみらいショールームはジープの最新CI(コーポレート・アイデンティティ)であるブラックとウッドパネルを外観にまとったデザインが特徴だ。インテリアもブラックタイルの展示・商談ブースエリアと、ウッドタイルのラウンジエリアで構成され、さらにキッズ専用スペースやグッズ&アクセサリーコーナーも完備し、ファミリーでくつろげる環境となっている。
* * *
ジープが、みなとみらいというプレミアムブランドのディーラーが軒を並べているエリアに進出したということは、まさしくSUV専門のグローバルなプレミアムブランドに成長したということにほかならない。しかも、ラングラーやグラディエーターといったタフなイメージからグランドチェロキーのプレミアムなイメージまで、ジープには多彩な面があるのも、人々を引きつける要因のひとつだろう。
■ジープ横浜みなとみらい
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-1
TEL: 045-680-1941
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日・水曜日(祝祭日は通常営業)
https://yokohama-minatomirai.jeep-dealer.jp/jeep/