コロナ禍で見直されたキャンピングカーの活用法
実際に購入希望でショップを訪れた人に話を聞いてみた。
「子供と一緒にアウトドアに遊びに行くために、キャンピングカーを購入しようと思いました。加えて、非常用としても使えることがキャンピングカー購入の理由にもなってます。ただ、非常用として重視するのではなく、あくまでも自分の趣味とリンクしたモデルを選ぼうと思ってます」
キャンピングカーに限らず、アウトドア装備の一部をそのままクルマに積んでおけば、いざという災害時に役立つことがある。医療用エマージェンシーキットも車載しておけばさらに安心。普段は使わなくても、こうした物がキャンピングカーに積まれているだけでも精神的な安心感が生まれるというものだ。
各ビルダーが作るキャンピンクカーについては、災害に特化したモデルは存在していない。しかし、逆を言えば、野外遊びや旅先での宿として作られたキャンピングカーの装備は、いざという時に柔軟に対応できるものでもあるのだ。最近では、断熱にも力を入れているケースがほとんどで、ヒーターと組み合わせれば冬場の寒さもしのぎやすく、季節を問わずに活躍してくれる。つまり、家族を守るシェルターとして活躍してくれるわけだ。
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現在も続くコロナ渦にあって、家族だけが過ごせる空間が作れることで、キャンピングカーの注目度はますます高まっている。旅行に対する自粛ムードが高まる中、じつはキャンピングカーだけは例外。こういう時代だからこそ、その活用方法の広がりが見直され、話題になっているわけだ。