クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • トヨタ新型「クラウン」だけじゃない! フルモデルチェンジでまったく別モノに変わった国産車の末路とは?
CLASSIC
share:

トヨタ新型「クラウン」だけじゃない! フルモデルチェンジでまったく別モノに変わった国産車の末路とは?

投稿日:

TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: トヨタ自動車/日産自動車/本田技研工業/Auto Messe Web

トヨタ・セリカ(T200→T230)

 トヨタのスペシャリティカーの代表、セリカは4代目のT160から、フルタイム4WDとなったGT-FOURがWRCで活躍。ST165、ST185、ST205と三代にわたってWRCのチャンピオンに輝いている。

 しかし7代目セリカのT230からは、FF専用設計となり、エンジンも2Lターボの3S-Gから、NA1.8Lの2ZZに変更。ボディもCALTYデザインのガンダムチックなスタイルとなり、ロングホイールベース、ショートオーバーハングのシャシーに生まれ変わった。

T230型セリカ

 ハンドリングが良好で、なかなか面白いクルマだったが、WRCのイメージとはかけ離れてしまい……。なお、T230が最後のセリカとなってしまった。

ホンダ・シティ(AA→GA)

 ホンダのシティも変化が激しかったモデル。初代は1981年に登場し、コンパクトなボディながら背の高い「トールボーイ」と呼ばれる独特のスタイルでヒットした。シティターボ、シティターボIIブルドッグも追加され、動力性能でも注目されたモデルである。

 しかし、1986年に登場した2代目シティは、「トールボーイ」とは正反対のロー&ワイドなボディに変わった。売れ行きは低迷し、存在感も薄かったが、軽量ボディと低重心を武器に、ジムカーナやラリー、ダートラ、N1耐久レースなどでは、ホモロゲが切れるまで大活躍した。

2代目シティ

まだまだある大きくイメージチェンジしたモデル

 セダンベースで前後4つのドアがヒンジタイプで、低車高ミニバンという路線を確立させたホンダ・オデッセイ。とくに3代目は新たに開発した低床プラットフォームを採用し、「低いミニバン」をウリにしていたが、5代目からは両面スライドドアに変更し、普通のミニバン方向に進路を変更。2021年に生産を終了し、国内ラインアップからオデッセイの名前は消えてしまった……。

 またハイソカーブームの立役者であったトヨタのソアラも、3代目から米国志向になり、スタイリングもカリフォルニアのCALTYが担当。レクサスブランドのクーペという位置づけに変わった。

 そしてソアラをライバル視していた日産のレパードも、2代目のF31はテレビドラマ「あぶない刑事」の劇中車にも選ばれ、日産ファンからもそれなりに評価されていたが、後継車の3代目レパードJY32は、ラグジュアリー指向に転身。名称もレパード J.フェリーに。尻下がりのプロポーションは、少なくとも日本国内では受けなかった。

レパードJフェリーのリヤビュー

* * *

 今回紹介したクルマたちは、イメージチェンジが成功したとは言えない例といえる。しかし、かつてBMW 3シリーズがE30型からE36型へとフルモデルチェンジした時や、日産R34スカイラインGT-RからR35 GT-Rへとフルモデルチェンジしたときなど、結果的に成功したケースもある。果たして新型クラウンには将来どちらの評価が下されるのだろうか。

12
  • 3代目CR-Xデルソル
  • V35スカイライン
  • スカイラインのリヤビュー
  • T230型セリカ
  • 2代目シティ
  • レパードJフェリーのリヤビュー
すべて表示
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS