300台限定のSTIコンプリートカー
「フォレスターtS(SJ型)」
2010年代にはSJ型スバル・フォレスターの一部改良に合わせて登場したフォレスターtS(2014年11月発売)がある。tSとはチューンドバイSTI(スバルテクニカインターナショナル)の意味で、スバルのモータースポーツの技術力と経験値を市販車にフィードバックしたマニア垂涎のモデルだった。このフォレスターtSは300台の限定車で、最高出力280ps/最大トルク35.7kg-mのスペックを誇り、専用スピードメーターは260km/hスケールとなっていた。
また、ドライブモードのSI-DRIVEのS#モードを専用化したほか、ブレンボ製ブレーキキャリパー(フロント4ピストン、リヤ2ピストン)やBBS製19インチ鍛造アルミホイール、STI製フロント&リヤアンダースポイラー、そして足元は専用チューニングサスペンションと245/45R19サイズのBSトランザER33で武装されていた。単純に馬力&トルクを増強したのではなく、STIのコンプリートカーとしての完成度を誇ったスペシャルなフォレスターだった。
ニスモ仕様のコンパクトなハイパーSUVも!
このほかにも214psとはいえ専用化されたオールモード4×4-i、トルクベクタリングコントロール、真紅のブレーキキャリパー、8速CVT、18インチタイヤなどが奢られた日産ジューク16GT FOURベースのジュークNISMO RS(2014年発売)なども、ハイパーSUVとして注目を浴びていた。
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並みのスポーティカーがブチ抜かれるほどの実力を持つ国産激速SUVは、いまでも中古車で探すことが可能だ(経年数が経つ個体はコンディションを要チェック)。流通台数は極めて少ないものの、現在の電動化に合わせた新車価格高騰の時代からすれば、性能対価格という点では、比較的コストパフォーマンスが高いと言えそうだ。