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フェラーリですら逃れられない「内装ベタベタ病」の恐怖! イタフラ旧車乗りのお悩み解決法とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Auto Messe Web編集部

フェラーリF355ベルリネッタの内装ベタベタ病をDIYで対策

 ガレージ内にリフトを入れ、5年ちょっと前に購入したフェラーリF355ベルリネッタの整備生活を満喫しているSさんも、DIYでの「内装ベタベタ病」対策を愉しんでいるオーナーのひとりだ。

「オイル、足まわり、ホイールの交換やオーディオの変更などを自身で行い、ベタベタになった内装のリペアも実施しました。内装はダッシュパネルとシート以外はほとんどバラしましたね。そのほか、ETCの位置を変えたり、ドラレコを付けたり、灰皿のリペアもしました。アンダーパネルはリフトでクルマを持ち上げて4カ月かけて作業し、こちらも自分で直しています」

 そのように語ってくれたSさんによると、ステアリングコラム、スイッチ類、ドアノブは前オーナーがキレイにしてくれていたので、自分で対策したのはエアコン吹き出し口、センターメーターパネル、ドアミラーパネルなのだという。

「私の場合、エアコン吹き出し口はエタノールにジャボ漬けでブラッシングしてベタベタを除去し、アーマオールを塗って仕上げました。塗装はしていません。センターメーターパネルはエタノールで拭いてベタベタを除去し、カー用品店で売っているホルツの艶消しブラック缶スプレーで塗装しました。ドアミラーパネルはスチール製のため、剥離剤でベタベタを除去し、同じく缶スプレーで塗装しました」

 購入当初となる5年ぐらい前にDIYで作業したとのことだが、上記の対策によってもうベタベタになることはないそうだ。とはいえ、Sさんはこのようにも話してくれた。

「内装の革の保護も含め、梅雨の6月から暑い時期となる9月まではフェラーリに乗らないというのが最大の対策です。その期間は車内に湿気取りを置き、湿度を下げるようにしてガレージ保管しています」

* * *

「内装ベタベタ病」が発生しやすい趣味車のほかに、「内装ベタベタ病」が発生しにくい足グルマを持っているという人は、Sさんのように思い切って6月から9月まで趣味車をガレージ保管してしまうのもひとつの対策と言えるだろう。

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  • イタリア車のインテリアの例
  • イタリア車のインテリアの例
  • 内装ベタベタ病と皮脂の相乗効果でボロボロになったスイッチ
  • フェラーリF355ベルリネッタのエアコン吹き出し口
  • フェラーリF355ベルリネッタのドアミラーパネル
  • フェラーリF355ベルリネッタのセンターメーターパネル
  • フェラーリF355ベルリネッタの内装クリーニング作業
  • フェラーリF355ベルリネッタの内装クリーニング作業
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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