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孤高のブランド「クレンツェ」はどうして「VIP」スタイルの王道になれたのか? デザインの変遷から読み解く<PR>

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TEXT: 田中 覚  PHOTO: VIP STYLE

 2002年から2005年までは、ディッシュタイプやスポークタイプ、さらにスポークタイプでも本数やデザインがまったく異なるデザインの新作をリリースしてきたクレンツェ。こうしたチャレンジングな姿勢は、2006年以降も継続されていったのかを、改めて見てみよう。

2006年:RATZINGER_ラッツィンガー

時代を先取りした、大開口部の5本スポーク

 高級感とスポーティ感を融合したデザイン。社外ブレーキキャリパー&ローターをセットするのが当たり前の時代になった今こそ、開口部の広さがウリのラッツィンガーは人気に火が付きそうな気がする。前作のバズレイアが桁違いの人気だっただけに、少し影に隠れた存在になったのが惜しまれる。ラッツィンガーがデビューしたのは、2006年の東京オートサロン。デモカーは発表されたばかりのレクサスGSにいち早く装着させての出品も話題を呼んだ。

2007年:VISHUNU_ヴィシュヌ

名作ヴィシュヌこそ、現代版クレンツェの礎

 今ではクレンツェの本命色になっているSBCポリッシュ。その初採用モデルがヴィシュヌであった。ブラックコートしたスポークの天面のみを切削。このカッコ良さは発明とも言える一大事だった。また、バズレイア譲りのひねりも導入している。2007年の東京オートサロンでは、出品されたクルマの上にホイールを展示する、超凝ったブースが大きな話題になった。ちなみに、21インチを初採用したのもヴィシュヌからだ。

2008年:GLOSSA_グロッサ

クレンツェで最も冒険的な異色の存在

 流行り廃りを無視した孤高の存在であるクレンツェであるが、それを最も具現化したのがグロッサだろう。業界ではバランスが取りにくいと敬遠されていた7本スポークに挑み、その足に開口部を刻み、その上でひねる。強烈な個性を放っていた。前作のヴィシュヌで初採用したミクロエンブレム。好評だったのを受け、グロッサにも投入。このワンポイントも、カスタマーにとって自慢の存在だった。

2009年:CHRISHNA_クリシュナ

個性を極めた5角形型センターキャップ

 グロッサに負けず劣らず、斬新なデザインを採用。こうした前衛的なデザインが許され、そしてカスタマーに受け入れられるのはクレンツェのみと言っていいだろう。当時のクレンツェとは、そういう唯一無二の存在だった。言うまでもなく、5角形のセンターオーナメントは、今見ても個性的である。センターキャップだけでなく、まるで花びらのような繊細なラインを描くスポークにも驚かされた。そのスポークの細い天面だけをポリッシュし、さらにメリハリ感を演出。こだわりの深さが随所に感じられる作品だった。

* * *

 平成真っ只中の2000年代初頭、クレンツェは令和のいまも通用するデザインのホイールを毎年リリースしていたことがお分かりになっただろうか。これがウェッズのカスタムホイールメーカーとしてのパイオニア精神にほかならない。次は2010年から現在に繋がるクレンツェの軌跡をお届けするので、お楽しみに。

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