スタイリッシュな外装と質の高い内装がオーテックの魅力!
新生オーテック・コンプリートカーに共通するイメージを持たせた、スタイリッシュなエクステリア。ブラックのレザレット(人工皮革)シートやアイコニックカラーであるブルーステッチ、専用エンブレムなど量産モデルでは手に入らない装備とエッセンスが加えられた質の高いインテリアは、オーナーカーとしての満足度を満たしてくれる。
ただ、個人的にはオーテックと名乗るならサスペンションやブレーキなど、曲がる、止まる部分にも手を加え、従来のカスタムカー「ライダー」を超えるように総合力を磨き上げてほしかったと思う。ちなみにTRDのハイエース用パーツは、専用の足まわりが設定されている。ただ、キャラバンオーテックには外観のみを専用デザインとした「エクステリアセレクション」も設定されていることを考えると、コンプリートカーというよりは「ライダー」に変わるドレスアップカーという位置付けだ。また、オプションのエアロパッケージのデザインは、ライダーと共通なのも少々残念。あとはオーナーの手でご自由に、というスタンスなのだろう。
カスタマイズの選択肢が増えれば注目度も高まるはず
キャラバンオーテックという新たなカスタマイズ車両が登場し、オーナー目線でいえば選択肢が増えたことは喜ばしいが、ディーラー系だけでTRD、モデリスタと複数選べるハイエースと比べると、まだ明らかにタマ数不足。標準車のオプションとして選べるエアロパーツがもう少し増えればと思う。登場する可能性は低いがNISMOバージョンがあれば人気が出そうだが……。
また、ワンボックスバンという性格上難しいかもしれないが、キャラバンの顔はハイエースに近しい。機能美的なカッコよさなど、ひと目で日産キャラバンと分かる個性があれば、販売台数の差が縮まる可能性は十分にある。確かなブランドを確立しているハイエースの牙城を崩すことは容易ではないだろうが、日産のさらなるチャレンジに期待したい。