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いま中古で手に入る「4ドア&MT」のスポーツモデルとは? 一周回って「アルテッツァ」が赤マル急上昇物件でした

スズキ・アルトワークス

アフターパーツも豊富な車種がオススメ

 独身のころは2ドアどころか2シーターで問題なかったが、家族ができれば使い勝手のいい4ドアが欲しい。そのうえでサーキットを不満なく走れるポテンシャルがあり、アフターパーツも豊富でMTの設定がある“ちょい古”モデルを探してみよう。

トヨタ・アルテッツァ

 トヨタからはFRの4ドアセダンであるアルテッツァがオススメ。コンセプトがまるで違うにもかかわらず「AE86の再来」と過剰に期待され、デビューしてからも決して正当に評価されたとはいえない悲運のクルマだ。

 確かに220psの3S-GEとはいえ1300kgオーバーのボディ、パワーを上げると壊れやすい駆動系と欠点もあるが、足まわり中心のチューニングで十分に走りは楽しめる。ここで取り上げる車種ではもっとも古い(1998~2005年)こともあり、中古車は20~100万円がボリュームゾーンとなる。

ホンダ・アコード・ユーロR

 ホンダなら2代目のCL7アコード・ユーロRを推したい。エンジンは同世代のFD2シビック・タイプRと同じK20Aで220psを絞り出し、6速MTとの組み合わせている。

 ただしシビックは走りに振ったキャラクターなのに対し、アコードは後席を含む居住性や快適性を追求している。そのため、ファミリーカーとしての適正はシビックを上まわる。純正で運転席と助手席にレカロのセミバケットシートや、トルク感応型ヘリカル式LSDが装備されている点も魅力だ。中古車の相場は90~240万円と幅が広い。

三菱ランサーエボリューションX

 ハイスペックな4WDターボなら三菱のランサーエボリューションXがオススメ。あらためて説明するまでもないランエボの最終モデルで、エンジンは4G63から軽量なアルミブロックの4B11に変更、前期型が280psなのに対し後期型は300psを発揮する。

 さらに4輪の駆動力や制動力をそれぞれ個別にコントロールし、優れたコーナリング性能と安定感を生み出すS-AWCなど、まさしく究極のランエボと呼ぶに相応しいスペックだ。

 中古車は150万円を切る走行距離が多い初期モデルから、850万円を超える限定車「ファイナルエディション」までさまざまある。

スバル・レガシィB4

 同じ4WDターボながらリーズナブルでよりファミリー向けなのは、2003~2009年に生産されたBL5レガシィB4の2.0GTだろう。

 280psのEJ20に5速MTの組み合わせはサーキット走行だけじゃなく、フル乗車での上り坂や高速クルージングでも不満を感じない力強さ。走行距離が10万km前後で30万円くらいの中古車も多くあり、シャープなエクステリアのデザインや質感の高い内装も魅力だ。

マツダRX-8

 ちょっと毛色が違うところではRX-8もオススメだ。どこまでも回るようなNAのロータリーエンジンは唯一無二で、観音開きの4ドアも他のクルマにはない個性といっていい。実質的な先代モデルのFD3S型RX-7はリヤシートが非常に狭く、4人が乗っての長距離ドライブは現実的といえなかった。

 ところがRX-8はセンタートンネルで左右が分割されているものの、足もとや頭上のスペースが確保されておりファミリーユースに支障はない。

スズキ・アルトワークス

 最後は軽自動車でHA36Sのアルトワークスをオススメする。大人4名の乗車に加え荷物を積むとなれば厳しいかもしれないが、MT車は1~4速をクロスレシオ化し660ccとは思えない加速を味わえる。ホイールベースは先代モデルより60mm長く、安定した挙動や余裕ある室内空間に貢献。

 自動車税やタイヤ代といった維持費はリーズナブルだし、チューニングも吸排気系からタービン交換まで多種多様だ。高年式や低走行は200万円オーバーも珍しくないが、初期であれば100万~120万円で手が届く。

 それでもワークスは2015年にデビューなので、最も古いモデルでもまだまだ7年落ちでしかない。今後はさらなる値上がりが予想されており、手に入れるなら早めに動いたほうがいいのかもしれない。

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