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「学生フォーミュラ日本大会2022」3年ぶり開催! どうして試走会と模擬車検を行うのか

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

3年ぶりの本大会が間もなく開催される

 2022年9月6日(火)~10日(土)の「学生フォーミュラ日本大会2022」が行われる。本大会開催を前に、静岡県のエコパ(小笠山総合運動公園)で、支部合同試走会が8月8日(月)~11日(木)の4日間にわたって開催された。

学生フォーミュラ この学生フォーミュラ2022年大会には、69チームがエントリーしている。本大会まであと1カ月というタイミングで、本番を見据えた試走会のチェックに、北は北海道から南は九州まで全エントリーの過半数となる37チームがエントリーした。各チームは模擬車検に一日、走行に一日が当てられ、それを前半後半の2日ほどで回す4日間の開催となった。

本番で車検が落ちないようにするための大事な支部合同試走会

 学生フォーミュラは、学生たち自らアイデアや技術を盛り込んだオリジナルの小型フォーミュラマシンを製作し、その車両の企画からものづくり、そして車両の出来を競うもの。その始まりは1981年から開催されているアメリカの「Formula SAE」が始まりだ。現在は世界各国でほぼ同一のルールで、競技会が開催されている。

 日本大会自体は今回で20回目になるが、コロナ禍の影響で2019年の大会以来、この会場で開催するのはじつに3年ぶりとなる。そのような事情もあって、学生のなかでも実際の動的審査に臨むのは初、という未経験なスタッフのほうが多い。

 そのためこの試走会および模擬車検は、実際に車検スタッフから直接話を聞ける機会であり、レギュレーションの解釈なども進むわけである。また本大会が開催される場所を使っての動的審査へのシミュレーションという意味でも、大いに活用したい機会となる。

 参加する各チームは、校内での活動制限などもあるので、必ずしも満足な活動ができてはいない。まだ車両が完成していないチームもあれば、実際に会場に到着してからさまざまなトラブルが発生するチームもあり、と状況はさまざま。それでも模擬車検を受け、実際に現時点での問題点の確認であったり、1カ月後の本番で車検落ちのないように残り少ない活動で、修正作業などの準備を進めることにもなっている。

 車検を通過し、走行過程に順調に進んでいるチームでも、本大会と同じ会場での走行を開始したら、部品の破損や車両セッティングなどでいくつもトラブルが発生することもあった。それでもトラブル出しができたということで、本大会に向けて学生たちの夏はこれからがピークとなるだろう。

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