クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 【失敗しないランボ選び】いま注目!! プレ値がつかない「ガヤルド」は買いか? 「スクアドラ・コルセ」で検証
CLASSIC
share:

【失敗しないランボ選び】いま注目!! プレ値がつかない「ガヤルド」は買いか? 「スクアドラ・コルセ」で検証

投稿日:

TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

現在に続くランボ大躍進の立役者「ガヤルド」

 1998年にアウディ傘下へと収まったランボルギーニ。そこからの驚異的な業績のV字回復は誰もが知るところだが、その原動力となったのは俗にスモール・ランボと呼ばれる、V型10気筒エンジンを搭載し2003年に誕生した「ガヤルド」の存在にほかならない。ランボルギーニはかつて、1970年代から1980年代にかけて、V型8気筒エンジンをリアミッドに搭載する「ウラッコ」、「シルエット」、「ジャルパ」というモデルを生産していた経緯があるが、それらは残念ながら大きな成功を生み出すことはできなかった。

 だが直接のライバルともいえるフェラーリの例を見れば明らかなように、12気筒モデルよりコンパクトなスーパースポーツには確かな市場が存在することは、アウディ、そしてランボルギーニ自身も周知の事実だった。かくして後に「ガヤルド」とネーミングされることになる開発プロジェクト「L140」は、アウディの主導で進められていくことになったのだ。

ガヤルドの最終進化版「LP570-4スクアドラ・コルセ」

 ガヤルドはランボルギーニの読みどおりに、市場で非常に高い評価を得ることになる。そのシャープで前衛的なスタイルは、ランボルギーニのチェントロ・スティーレ(デザイン・センター)から生み出されたもので、一方基本構造体となるアルミニウム製のスペースフレームや、90度のバンク角を持つ(実際には18度のクランクピン・オフセットが設定されている)5LのV型10気筒自然吸気エンジンの開発にはアウディが深く関与していた。ファーストモデルの最高出力はジャスト500ps。ここをスタートに、ガヤルドは2013年までさらなる進化を続けていくのだ。

 そのライフタイムの中では、2008年に大幅なマイナーチェンジが実施され、V型10気筒エンジンには直噴システムが採用されるとともに排気量を5.2Lに拡大。最高出力はスタンダードなモデルでも560psとなった。エクステリアでもさらなる空力、冷却性能を高めるためにフロントのエアインテークやウイングの形状を一新。Y字型のデイタイムランニングライトやテールランプを採用したのも、この後期型での大きな特徴となる。

 ガヤルドは最終生産年の2013年までに約1万4000台強が生産され、当時それは史上最も成功したランボルギーニと称えられた。ランボルギーニは、前期型のガヤルドがそうであったように、この後期型でもスパイダーを始めさまざまなバリエーションを追加していくが、2013年に最終進化型として登場したのが、今回RMサザビーズのモナコ・オークションに出品された「LP570-4スクアドラ・コルセ」である。日本での新車時車両価格(消費税込)は3165万6450円であった。

12

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS