インパクト重視で選んだスクールバス
アメリカンスクルールバスは、これまでのバンライフの概念を変える1台として製作したと言う。ベースはトラックでも良かったが、どうせ作るならインパクトがあるアメリカンスクールバスの方が面白いという理由から、バンライフ仕様として内装を作り込んだそうだ。
ベースになっているスクールバスは1995年製。もちろん自走できる車両をアメリカで買い付けて日本に運んできた。よく、自走できないほど古くなったスクールバスをベースに、キッチンカーなどに仕上げるケースがあるが、earthの鈴木大地さんが手掛けるスクールバスはバンライフがコンセプトなので、このまま普通に走ることが出来きなければ意味がない。だから、しっかり公道を走れるようにナンバーも取得している。
製作した中で苦労した点は、とにかく大きな車体ゆえに大量の木材の加工が必要だったこと。主にパイン材を使って内張はすべてウッドが貼られている。木材のあたたかみが感じられるよう張り方に工夫を加えて、包み込まれる感覚の内装処理を施している。
冷蔵庫やシンクを装備し、冷暖房完備のスクールバスはその広さから言ってもまさに家と呼びたくなるほどだ。このサイズであれば、例えば移動式のカフェにもなるし、商談ルームや事務所としても使うことも可能だろう。
はじまりはバンライフ、しかしその先にある豊な活用法を鈴木さんは我々に想像させ、見せてくれているような気がする。