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MINIの次世代BEVコンセプト「エースマン」は欧州最大のゲームショウで一般公開! デジタルと相性のよいデザインとは

BEV化で必要なくなったグリルをLEDを用いてアイコン化。六角形から八角形に変更されている

MINIの次世代BEVはこうなる!?

 MINIは2022年7月22日、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントの新しいBEVコンセプトモデル「MNI コンセプト エースマン」を発表した。2025年以降に登場する全ての新しいモデルをBEVとすると発表しているMINI。その次世代MINIとして初めてのコンセプトカーが、この「エースマン」だ。

MINIの本質を凝縮したクロスオーバーBEV

 エースマンは、伝統的な3ドアボディの新たな解釈として、多用途性と堅牢さが魅力のクロスオーバー・タイプを採用。このMINIらしいサイズ(3ドアハッチバックとクロスオーバーの中間)と機能的な2ボックスデザインにより、最小限のサイズで最大限の室内スペースを確保しているという。

 ブランドの伝統的価値観を受け継ぎつつ技術革新への情熱が盛り込まれたという、新たなMINIのデザインを初めて採用したエースマン。内外装デザインに、光や動き、インタラクション、サウンドによる総合的なユーザー・エクスペリエンスがプラスされることで、スタイルが確立しているという。

 最も特徴的なフロントはこれまでの伝統的デザインを再解釈。直立したフロントにライトグリーンのLEDでグリルをかたどり、その上部にはアクセントとなるイルミネーションのマトリクスLEDユニット(ラジエター・グリル・エレメント)を配置。ヘッドライトも従来の丸型から個性的な形状へと進化した。楕円形の輪郭やユニオン・ジャックのデザインが、内外装に数多く用いられているなど、伝統的モチーフが用いられているのもMINIらしい。

デジタル化によりインテリアはさらにシンプルに

 インテリアも新たなテクノロジーとMINIの伝統を調和させたスタイル。コクピットはクラシックMNIと同様に必要最低限なモノだけで構成されている。ただし、現代版はデジタル化によって機能性を拡張し、様々なことが“体験できる”という。また、シンプルな見た目を重視しつつも、上質な素材や親しみやすい色使いが用いられているのも魅力的だ。

 MINIのインテリアで最も印象的なセンター部の丸型ディスプレイは継承されており、さらにメーターやディスプレイに表示される情報が集約されている。また、ダッシュボード全体にエンターテインメントなどを投影する仕組みまで備わっているという。

 他にも、クロームとレザーを内外装のマテリアルから排除しているのも、環境問題などに配慮した現代のクルマらしい所であろう。

 なお、MINI コンセプト エースマンは、ドイツ・ケルンで2022年8月23日から開かれる「ゲームズコム 2022」で一般公開される予定とのこと。ヨーロッパ最大規模のゲームショウをプレミアの場に選んでいるところに、MINIがBEVで今後取り込んでいきたい世代を象徴しているようだ。

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