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「健常者」も「障害者も」参加できる! 車いすレーサー青木拓磨選手が主催する「HDRS」は超手厚いマンツーマン指導だった

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

プロドライバーによる同乗走行も設定されている

 2022年8月10日、真夏の開催となった。この日は、非常にいい天気となったわけだが、かえって参加者からはキャンセルが相次ぐという事態になってしまった。というのも脊椎損傷の場合、自律神経の調整も難しくなることから体温調節が困難になることもあるからだ。

 それでも参加の決断をした今回の参加者にとっては、ほぼ青木・山田の両講師からのマンツーマン指導となった。1台ずつの先導走行から走行のチェックまで微に入り細に入りきちんと指導も行われた。

 今回参加した細野さんは胸椎Th5から下の半身不随。今回はHDRSのホンダN-ONE(N-ONEオーナーズカップ仕様車)を使用して走行を重ねた。レースカーということで「身体が固定されて運転に集中できるのがいい。N-ONEのレースなら出られるからって言われているんですよね。参加してみようかどうしようかな~」と思っているところだという。今回参加した細野さん

 また、このスクールでは、同乗走行(2000円/人)も設定しており、これに参加した荻野さんは、進行性の網膜色素変性症による弱視。まだ視覚があった時代は自動車整備なども行っていたが、現在はクルマから離れてしまっている。だが、今回サーキット同乗走行が実現した。

「昔は自分でもクルマを運転していたのでなんとなくイメージは出来ていたけれど、こんなにGが掛かるのかってすごかったです。プロのレーシングドライバーのドライブをすぐ横で実感できて、すごく刺激的な体験でした」とコメントしてくれた。

 HDRS、次回の開催は2022年11月30日(水)に同じくこの袖ケ浦フォレストレースウェイで開催の予定となっている。

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