40万個以上のレゴで実物大ランボを制作
2022年7月25日から10月6日まで、イタリアのサンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニ・ミュージアムに、40万個以上のレゴを用いた実物大の「シアン FKP37 レゴテック」が展示されている。
のべ8660時間をかけて細部まで表現
用いられているレゴは、歯車やタイヤ、コネクタなどを使って乗り物やロボットなどを組み立てる「レゴテクニック」と呼ばれる製品。2020年に発売された1/8の「シアン FKP37」が世界中のファンから好評だったため、今回の実物大の制作がスタートしたという。
このプロジェクトにはデザイナーやエンジニア、テクニシャンなど15名が参加。開発に5370時間、制作に3290時間、のべ8660時間という時間をかけ、作り上げられた。20種類の専用ピース、154以上の異なる種類のピースを使用することで、シアンの輪郭を細部まで表現しているという。
専用に開発された“六角形のレゴ”で実物と同サイズに
ボディパネルには現代のランボルギーニデザインに欠かせない六角形をかたどった専用開発パーツを採用。Y字型ライトや六角形のテールランプは実車同様に点灯することができるようになっている。
インテリアもエンブレムとイタリア国旗をあしらったステアリングからインパネ、レーシングシートまで、すべてがレゴパーツで精密に仕立てられている。
さらに塗装は、レゴグループ初となる大型モデルのUVカラー塗装を実施することで、1/8モデルとまったく同じ色に。ランボルギーニが実車に用いる塗料でコーティングした初のレゴモデルでもあるという。
その結果、「シアン FKP37 レゴテック」は実物と同サイズ(全長4980×全幅2101×全高1133mm)、重量は2200kg(実車の乾燥重量は1595kg)に仕立てられた。
レゴテクニックのパーツのみで作り出された「ランボルギーニ初の市販ハイブリッドモデル」は、ランボルギーニとレゴのパートナーシップを象徴する1台として、ランボルギーニの歴史とテクノロジーと共に展示されている。