他人との差別化に最適なカスタマイズ技とは?
愛車の細部にいたるまでカスタマイズを進める中〜上級者なら、必ず課題となるのが他人との差別化であろう。一匹狼でカスタマイズを楽しむならあまり他人は関係ないかもしれないが、イベントやオフ会などのカスタマイズカーが集まる場に行くと、どうしてもほかの仲間と差別化をしたくなる。その差別化の過程において、現在よく採用されるカスタマイズ技がラッピングやカスタムペイントだ。ここでは、今チェックしておきたい2種類の仕上げに注目してみる。
今、人気のグラインダータトゥラッピング!
まずひとつ目のラッピングだが、今回紹介するのはグラインダータトゥラッピングシートと呼ばれるもの。グラインダータトゥをフィルムによって簡単に再現できるスグレモノだ。
元々グラインダータトゥはUSカスタムなどで火がついた手法で、国産車ユーザーにはボンネットなど、純正に戻せる場所に施工するのが流行っている。本来はボンネットなどの塗料を剥いだあと、グラインダーなどの工具でボディに直接傷を付けながら、レリーフを描くように模様を生み出していく手法だ。ただ、欠点もあり、金属への施工は可能だが、樹脂には施工できない。また、職人の技術力に左右される技法でもあり、工賃も手頃とは言えない点がネックだ。
そこで、より手軽にカスタムに取り入れるために開発されたのだ、このグラインダータトゥ柄のラッピングシートである。
開発したのはグラインダータトゥの施工店として著名なローハンだ。アルミ板に施工した図柄から型をおこし、柄だけでなく表面の凹凸感まで再現されている。これならば、フロントグリルやピラー、給油口など、樹脂の部分に独創的な装いを反映させることが可能だ。
サフェーサーを重ねた3Dペイント
そしてもうひとつ注目したいのが3Dペイントである。こちらはカスタムペイントの一種で、サフェーサーとラインテープを使い、立体感のあるデザインを完成させるもの。
ラインテープでデザインを描いたあと、サフェーサーを重ねて吹き付ける。そのサフェーサーを乾燥させたあと、ラインテープを剥がせば凹凸のある模様に仕上がる。こうした表面処理を経て、その上から鮮やかで印象的なカラーに塗装することで、個性豊かな表情を作り出している。
純正に戻せる場所に施工が吉!
3Dペイントはすべてがハンドメイドで、ドアミラーや給油口、ピラー、リヤガーニッシュなどに施工可能。こういったところなら、最終的に純正に戻せるし、心理的なハードルは低い。今回撮影させて頂いたのは、愛知県のグラントホープ223。例えば、ピラーだったらラインテープとリューターを使うことより独創的で立体的なデザインを完成させることが可能だ。
ラッピング&ペイントのどちらも魅力的!
グラインダータトゥ柄のラッピングはボディやパーツを傷つけない手軽さがウケているし、3Dペイントは完全ハンドメイドなため、人と被りにくく満足度も高い。さらなる個性化を求めるなら、プラスワンのアクセントには最適な、こういった手法も検討してみてはどうだろうか。