愛らしい「バモスホンダ」をリフトアップして現代的にカスタム
続けて紹介するのは、バモスホンダだ。フェローバギィとは異なり、1970年から1973年まで数量限定ではなく通常販売され、トータルの生産台数は2500台ほどと言われている。形状としてはキャビンの屋根を外した軽トラックそのものだが、屋根どころかドアもなく、スペアタイヤを装着した独特のフロントフェイスと、オープンボディは当時から異色の存在だったようだ。ドライブトレインはTN360からの流用で、空冷直列2気筒の360ccエンジンは30psを発生。トランスミッションは4速MTが組み合わされている。
そんなバモスホンダをベースとした「FAFビーチクルーザー」もまた、ビーチが似合うゴキゲンな一台だ。ツートーンカラーでペイントされたボディは、純正よりも若干リフトアップされており、オフロード走行に適したブロックタイヤを装着している。内装はホワイトで張り替えられ、荷台はウッド張り。さらにダッシュまわりはもちろん、フロアもウッドでできており、細部の作りはまるでヨットのような雰囲気となっている。オリジナルには幌が備わるが、もはやそんなものは不要! 荷台にマリンアクティビティのギアを搭載して遊びに行くには最高の相棒となっているのだ。
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酷暑の日が続き、もはや「南国」の気候になってきた日本。せっかくなら夏の太陽を思いっきり楽しむ方が楽しいに決まっている! 究極の遊びグルマとも言うべきビーチバギーが、これから増えていく可能性は大いにありそうだ。