純正装備の進化でもはや無用の長物となった
懐かしのカー用品
時代とともに移り変わるクルマのパーツ。各部の装備も日進月歩で進化していくので「ちょっと前には流行っていたけどすっかり見なくなった」とか、便利パーツの純正装備が整備され「こんな装備が以前は後付けだったの?」なんてことが起こりがち。そこで、ベテランドライバーには懐かしくも若いユーザーには目新しい、カー用品にまつわるアレコレを紹介していくことにしよう。
ダッシュボードにみんな置いてた!
「スプリングタイプドリンクホルダー」
内装の装備でかつては大定番だったアイテムのひとつにドリンクホルダーがある。いまではほとんどのクルマに標準装備されているので、あえて社外パーツを取り付けるユーザーは減っているが、かつてはドリンクホルダーは好みのデザイン&機能のモデルを後付けするものと相場は決まっていた。それだけに幅広い需要があり、ドリンクホルダーは百花繚乱の時代であった。カー用品店に行くと形状や機能などもさまざまなモデルがラインアップされていた。
なかでも懐かしアイテムがスプリングタイプのドリンクホルダーだろう。クルクルとコイル形状に巻かれたホルダー部を備えたアイテムで、センターコンソールやダッシュボードへの設置、さらにはエアコン吹き出し口への装着など、さまざまなスタイルのモデルが用意されていた。
当時はドリンクの形状も丸型の缶が主流で、これを置ける形状であれば問題なかった。それもあって丸いコイルスプリング形状が生まれたと考えられる。クルマのサスペンションパーツのイメージもあって、車内設置にも違和感がなかったのもヒットの理由だろう。しかし、角形の紙パックや小径の缶ドリンクなどへの対応には不向きだったのもあり、今ではすっかり懐かしいアイテムのひとつになっている。
ガソスタのサービスで補充してくれた!
「粒々タイプの灰皿用芳香剤」
インテリア用品では芳香剤も移り変わりが激しいアイテムだ。瓶などに入ってダッシュボード上などに設置する芳香剤に始まって、ルームミラーに吊り下げるタイプ、さらにはエアコン吹き出し口に設置する商品など、さまざまなスタイルのアイテムが登場してきたが、一時期、大ヒットしたのが灰皿に入れるビーズのような粒々タイプの芳香剤だ。
かつてはガソリンスタンドで窓ふきなどと合わせて灰皿の吸い殻を処理してくれるサービスもあったが、その際には灰皿に中にこの粒々タイプの芳香剤を入れて戻してくれたものだ。ガソリンスタンドが変わると芳香剤の香りも変わったり、それなりに楽しめるサービスでもあった。