リヤバンパー下のゴムベルトの正体は?
「アースベルト/帯電防止ストラップ」
懐かしアイテムのなかには、すっかり見なくなったものもある。そのひとつがクルマの静電気を逃がすアースベルト。クルマのリヤバンパー辺りに取り付けられていて、地面に引きずられていたベルトのことだ。若いドライバーはすでに見たことがないというケースも多いが、オールドユーザーには懐かしいはず。
その働きはクルマに帯電した静電気を地面に放電するというもの。当時はデザインや形状もさまざま用意されていて、多くのクルマがドレスアップ的な要素も込めて取り付けていた時期があった。本来の用途とは別にベルトの先端につり革を取り付けたアイテムも登場するなど、進化形を生むほどのヒットジャンルとなった。
ターボの進化で今では不必要なアイテムに……
「ターボタイマー」
さらにターボタイマーも懐かしアイテムのひとつだろう。ターボ車が隆盛を極めた’80年代~’90年代に盛んに取り付けられたアフターパーツだ。ターボタイマーはエンジンを停止してもしばらくの間アイドリング状態を続けることで、高熱になっているタービンをエンジンオイルによって潤滑・冷却するというもの。
しかし近年はタービンの軸受けなどの性能も上がり、ターボタイマーの必要性がなくなったことから見かけなくなった。走行後に一定時間アイドリングするなんて、エコに敏感な今では、考えにくい装備だったとも言える。
アシストグリップの代わり!?
まさに謎アイテムの「つり革」
ドレスアップアイテムでもない、実用アイテムでもない、そんな不思議アイテムも定期的にクルマパーツの世界には登場する。そのひとつが車内に取り付けられる「つり革」だ。アシストグリップなどに装着するつり革は、やんちゃな改造車に乗るユーザーの間で流行ったのをきっかけに、一般ユーザーも取り付けるケースが増えた。
とは言ってもつり革を実用的に使うユーザーは少なく、インテリアのドレスアップアイテム的な扱いがほとんどだった。アシストグリップの位置が車種ごとに工夫されているのもあって、近年見なくなった装備のひとつだろう。
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進化のスピードが速いクルマ、少し前に流行った装備はすぐに陳腐化したり不要になってしまう。だからこそクルマの用品は時代を強く感じさせるのかも知れない。